2018.7

俳優 オダギリジョーさん

俳優
オダギリジョーさん

機内では本や台本を読んだり、映画を見たりすることが多い。「映画、自分の作品があれば見ますよ。普段は見ることがないので、意外と嬉しかったりします(笑)」

人生には時間やお金より大切なことがある。海外を旅すると、そう気付かされるんです。

 幅広い役柄を演じ、国内外を問わず、映画、ドラマと多くの作品に出演している俳優のオダギリジョーさん。7月7日公開の映画『ルームロンダリング』では、ワケあり物件の履歴を帳消しにする仕事を請け負う、いわくあり気なキャラクターを好演している。
「監督と脚本家が昔からの仲間だったので、喜んで手伝わせてもらったんです。オリジナリティのあるユニークな作品を、一緒に作れて素直に嬉しいです」

 そんなオダギリさんは俳優として駆け出しの頃からJALカード会員だ。
「確か最初はマイルがたまるからJALカードにしたんですが、振り返ると本当に長い付き合いになりましたね」

 現金をあまり持ち歩かないこともあり、フライトと合わせて、マイルは結果としてたまっているという。
「たまったマイルは特典航空券に換えることもあるし、この間は《JALとっておきの逸品》で空気清浄機に換えました。マイルが失効しないように、気が付いた時にちょこちょこ確認しています。うまくつかえるとすごく気持ちいいですよね(笑)」

 映画の撮影や、国際映画祭に出席するため、外国を訪れる機会は多い。
「ムーミンのスナフキンのような“さすらいの旅人”のイメージがある、とよく言われるんです(笑)。海外でいろいろ揉まれてきたので、そういう雰囲気が出てるのかもしれませんね」

 高校卒業後にアメリカへ留学したことも、オダギリさんの人生や仕事に大きな影響をもたらしているという。
「海外の撮影現場で、日本との違いをなんでもネガティブに捉えていたら、おそらく何回も心が折れたと思うんですよね。そうならなかったのは、国民性とか仕組みの違いを受け入れるという感覚が、早いうちに身に付いていたからじゃないかと思うんです」

 今、一番気に入っている国は、映画の撮影で長期滞在したキューバ。
「経済的に、裕福に暮らしているかどうかとかは関係なく、精神的には皆、すごく豊かで充足している。例えば、現地のスタッフが、休みの日なのに土地の名所にあちこち案内してくれたんですけど、それは純粋に僕によい思い出を作ってもらいたいという気持ちからのことで、僕からお礼を受け取ろうなんていう気は少しもないんです」

 キューバでの体験は、自身の考え方にもインパクトを与えているという。
「人生は、時間やお金だけじゃない、もっと大切なことがたくさんあるんだと。海外を旅すると、いつもそういうことに気付かされるんです」

 旅人のような佇(たたず)まいを宿しつつ、役者としてますます円熟味を増すオダギリさんの活躍に注目したい。

Joe Odagiri

1976年生まれ。岡山県出身。2003年『アカルイミライ』で映画初主演。近年の作品は、16年『オーバー・フェンス』、『湯を沸かすほどの熱い愛』、17年『南瓜とマヨネーズ』、『エルネストもう一人のゲバラ』など。最新の出演作『ルームロンダリング』は7月7日から公開。

人生観が変わったキューバ

映画『エルネスト もう一人のゲバラ』の撮影で長期滞在したキューバ。一番の魅力はそこに暮らす人たちだという。「ひと言でいえばみんな人間らしい生活を送っているということですよね。日本のようにスマホを持っているような子どもはいなくて、ブタにまたがって遊んでいたりする。そういう光景を目の当たりにするだけでも、人生が変わるなと思いました」

  • JALグループ機内誌「SKYWARD」2018年7月号より転載