2018.2

指揮者 佐渡 裕さん

指揮者
佐渡 裕さん

「トーンキュンストラー管弦楽団 日本ツアー」は5月12日(土)~27日(日)に全国で13公演。「団員たちは半年以上も前から『日本に行ったら何をしよう、何を食べよう』と楽しみにしていますよ」

機内では寝ることに徹して時差ボケなし。
「ヨシッやるぞ!」と飛行機を降ります。

 ヨーロッパの名だたるオーケストラを指揮し、高い評価を得ているマエストロ、佐渡 裕さん。2015年よりトーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督を務め、本拠地のウィーンなどヨーロッパでの滞在が1年の半分を超える。
「多い時は月に2回以上ヨーロッパを往復しています。日本に帰っても演奏会や取材があるので、関西の自宅に帰れるのはほんの2、3日。今回は8歳の娘のピアノの発表会があったんです。30分だけ見ることができました(笑)」

 16歳のときにフルート奏者としてユース・オーケストラのメンバーに選ばれてスコットランドを訪ねて以来、世界中を旅してきた。JALを利用する機会が多かったことから、10数年前にJALカード会員になった。
「僕のフライトに加えて、日本では妻が、たいていの買い物をJALカードで支払っていますからマイルはずいぶんたまってるんです。昨年の正月、家族でハワイへ行く時に、マイルをe JALポイントに換えたら一家のチケット代が賄(まかな)えて、マイルの良さを再認識しましたね。家族がヨーロッパに来る時にもマイルを特典航空券に交換しているし、かなり有効に活用しているんじゃないですか」

 旅慣れているとはいえ、日本を発つ時にはさまざまな思いが交錯するそう。
「どこかで、日本を背負っているというような思いもあってプレッシャーを感じることもあります。それでも、飛行機を降りる頃には『ヨシッやるぞ!』という気持ちになるから不思議ですね」

 佐渡さんが気に入っているのは、ヘルシンキでの乗り換えだという。
「空港がシンプルで乗り換えがしやすいのと、フライトが10時間ぐらいでヨーロッパの中では一番短くて、これが大きいんです。機内ではとにかく寝ることに徹しています」

 こうして時差ボケもなくウィーンに到着すれば、休む間もなく連日、稽古や演奏会が続く。
「いつもテンションを上げていなければならない仕事ではあります。でも実は、僕はけっこう料理が好きでしてね。夜遅くにアパートに帰ってから、玉ネギのみじん切りをバターで炒めたりするんです。その香りを嗅ぐと気持ちが落ち着くんですよねえ(笑)」

 5月には、トーンキュンストラー管と日本ツアーを控えている佐渡さん。
「今年は僕の師であるレナード・バーンスタインの生誕100年ということもあって、バーンスタインの曲にベートーヴェンなどウィーン特有のレパートリーも加えた、特別なプログラムを披露します」

2年ぶりとなる待望の凱旋公演。佐渡さんの渾身のタクトが躍動する。

Yutaka Sado

1961年生まれ。京都府出身。故レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事。89年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。95年第1回レナード・バーンスタイン・エルサレム国際指揮者コンクール優勝。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、パリ管弦楽団などヨーロッパの主要オーケストラに多数客演。現在はトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督のほか兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者を務める。

ヨーロッパ滞在中は時間を見つけてゴルフへ

ヨーロッパ滞在中の休日、スコットランドのゴルフコースでの1枚。実は佐渡さん、趣味が高じて指導者資格を取ってしまうほどのゴルフ好き。「音楽は数字で表すことはできませんが、ゴルフはほんの30cmのパットを外しても、1打は1打。数字にこだわらなければならない面白さがありますよね。どんなに忙しくても、時間を見つけてコースに出ています」

  • JALグループ機内誌「SKYWARD」2018年2月号より転載