
Vol.20

「エストはカードの券面デザインにもこだわりました。当時はいくつかの候補から、どの案がいいのか、20代の社員にアンケートをとったり、印刷所の方に券面のキラキラの種類を見せていただいたり。自分が30代になって、通常のカードに変わってしまうのはちょっと寂しいものがありました」
運航乗務員
島川翼
20代限定「JAL CLUB EST(エスト)」の開発を担当
特典はもちろん券面デザインへの思い入れも。
現在は、副操縦士として国内線に乗務する運航乗務員の島川翼。2010年に入社後、成田空港で旅客ハンドリング業務を経験し、2012年にはマイレージ事業部へと異動。今年10月に発行開始から10周年を迎える20代限定のJALカード「JAL CLUB EST(エスト)」(*1)の開発担当として、サービス開発や広告宣伝などに携わった経験を持つ。
「もう10年!と正直驚きますね」と話す島川だが、開発当初からエストのコンセプトは若年層に向けサービスを充実させた高付加価値のJALカード。豊富な特典が何よりの特徴だ。ショッピングマイル・プレミアム(*2)への自動入会のほか、サクララウンジの利用(国内線/年間5回、同伴者1名無料)に、マイルの有効期限延長、JALビジネスクラス・チェックイン(国際線利用時)など、20代ならうれしい会員限定サービスがそろう。
「いろいろと特典を考えましたが、サクララウンジを実際に見に行って、ここをつかえるなら20代のお客さまに喜んでいただけるだろう、と自信を持ちました。サービス開始後にラウンジのスタッフから『エストを持ったお客さまが入り口でカードをピッとかざし、笑顔で入って行かれる姿がありました』というフィードバックをもらったときは、うれしかったですね。それまでは、空港で直接お会いしたお客さまが笑顔で旅立って行かれる姿にうれしさを感じていましたが、エストの開発に携わることで、自分だけでなくスタッフとお客さまとの間に笑顔を作ることができた。自分の仕事が影響する範囲が広がり、笑顔の数も増やせたのかなとまた違ったうれしさがありました」
当時は島川も20代。実際にエストを所有し活用していたそうだが、一番お得だと感じた特典はマイルの有効期限延長だったという。通常は36カ月の有効期限がエスト会員の場合、エスト会員期間中にためたマイルは60カ月まで延長される。
「20代だとそこまでたくさんのマイルをためることが難しいだろう、ということで考えた特典でしたが、60カ月となるとマイルをためる期間も長くなるので、最終的にはマイルをより多くためることができるんですよね。例えば、通常36カ月でたまるマイルは30,000マイルだとしたら、60カ月あれば50,000マイル近くためられるかもしれない。そうなると、特典航空券で行ける範囲も広がる。自分も運航乗務員になるための訓練でアリゾナに滞在していたとき、有効期限延長でたくさんためたマイルを特典航空券に交換。家族にアリゾナへ遊びに来てもらうことができました」
エストを卒業し、通常カードへと切り替えた今もJALカードがメインカード。ショッピングマイル・プレミアムへも改めて入会し、クレジットカードがつかえるものはほぼ全てでJALカードを活用し、お得にマイルをためている。
「公共料金の支払いもJALカードですし、QUICPayにも登録しています。あとは、Pontaポイントもマイルに交換できるので、今後はそれも活用したいですね。ためたマイルはJALカード家族プログラム(*3)をつかって、妻が利用した分も合算しています。提携航空会社やコードシェア便(*4)でもマイルをつかえるので、静岡に住んでいる義父母との福岡旅行にフジドリームエアラインズさんの運航便を利用したこともありますね(*5)」
有効期限を迎えるマイルは、JAL Global WALLET(JGW)(*6)のJGWポイントにチャージ。コロナ禍で旅行が難しかった時期には、JGWポイントでオーブンレンジを購入した。
「失効しそうなマイルが多かったので、マイレージ事業部時代の先輩に相談したところ、JGWポイントへの交換がお得だとすすめられました。自分でもいろいろ調べたところ、3,000マイルから交換でき、1ポイント=1円相当として利用できる。汎用性が高いなと、すぐに交換しました」
JGWポイントは、日本だけでなく海外のMastercard加盟店で利用可能。島川は「今秋から、ニューヨーク線の乗務が始まる予定なので、そこでも活用できそうです」と話す。
「今は国内線に乗務しながら、国際線乗務への準備をしているところです。10年前、エストの開発に携わったマイレージ事業部では、ある程度の期間をかけて形にするような仕事でしたが、運航乗務員は瞬発力が重要な仕事。長距離走と短距離走のような違いがあります。お客さまの反応を直接感じることが少ないので、搭乗のブリッジから手を振っていただいたり、笑顔を見せてくださったりする姿を見ると、やっぱりうれしくなりますね。20代の方はエストを持っていれば、より快適に旅ができると思いますし、マイルの活用法を理解しておけば、その後もかしこくマイルをつかっていただけるのかなと。ぜひマイルをお得に利用して、空の旅を楽しんでください」
- (*1)20代限定のJALカード。特典やサービスの詳細は以下をご確認ください。
JAL CLUB EST(エスト) - (*2)ショッピングマイル・プレミアムに入会すると、ショッピングマイルが2倍たまります。なお、カード年会費とは別にショッピングマイル・プレミアム年会費が必要となります。
- (*3)家族それぞれがためたマイルを、特典交換の際に合算し、家族でつかえるJALカード会員限定のサービスです。
- (*4)特典交換できる対象のコードシェア便は、フジドリームエアラインズ、天草エアライン、オリエンタルエアブリッジ運航コードシェア便となります。ジェットスター・ジャパン(GK)運航コードシェア便はジェットスター・ジャパン(GK)特典航空券として利用できます。
- (*5)ワンワールド アライアンス加盟航空会社を中心に、多くの提携航空会社の特典航空券にも交換できます。
- (*6)ショッピングだけでなく、チャージした自分のお金を別の通貨に両替したり、海外ATMから現地通貨で引き出したりと、海外利用にとても便利なプリペイドカード。マイルチャージサービスは、JAL Global WALLETアプリ限定のサービスとなります。
- ※掲載の内容は、2023年9月時点の情報です。
SHIMAKAWA Tasuku
2010年入社。成田空港で旅客ハンドリング業務を担当後、2012年にマイレージ事業部へ異動。20代限定JALカード「JAL CLUB EST」の開発などに携わる。2016年からの訓練を経て2019年1月にボーイング737-800型機の副操縦士へ昇格。2022年にエアバスA350型機へ機種移行し、現在は国内線に乗務、今秋からのニューヨーク線就航に備える。趣味はランニング。昨年はフルマラソンを4時間で完走。3時間半での完走を目指して日々練習中。
特典航空券を利用してアリゾナ&沖縄へ

「1枚目は、乗務員の訓練で滞在していたアリゾナ・フェニックス訓練場での写真。生まれてから思うように会えなかった子どもに会いたくて、特典航空券を利用して家族に遊びに来てもらいました。子どもがアリゾナで初めてつかまり立ちをしたのもうれしい思い出です。2枚目は、昨年12月に沖縄でNAHAマラソンに出場したときのもの。コロナ禍の運動不足対策として始めたランニングにすっかりのめりこんでしまい、10キロの減量に成功。訓練時代の教官に会うと『誰!?』というリアクションをされます(笑)。沖縄への家族旅行もかねてのNAHAマラソン出場だったので、このときも特典航空券を利用しました。3枚目のウミガメは、那覇からフェリーで立ち寄った座間味島でシーカヤック&シュノーケリングをしたときに出会いました。旅先でもJALカードを利用して、積極的にマイルをためています」