「パイロットとしての私のターニングポイントは、ボーイング747-400型機からボーイング737型機に機種移行をしたことです。大型ジェット旅客機の国際線から、天候の厳しい空港が多い国内線へと環境が変わり、離着陸回数が増えたことでかなり鍛えられましたし、この経験は大きな財産となりました。現在は育成担当となりましたが、そのときの経験が礎になっています」

運航乗務員
馬場照久

入社以来、30年以上使い続けてきたJALカード
どんなときも寄り添って、安心感を与えてくれました

 1992年に日本航空に入社し、現在はボーイング737型機の機長として主に国内線の運航乗務に就いている馬場照久。入社を機に使いはじめたJALカードは、海外での訓練期間に大いに役立ったという。
「当時は、入社約1年後から、アメリカ・カリフォルニア州のナパにあったパイロットの訓練所に2年ほど滞在していました。日本国内は今ほどキャッシュレスが進んでいませんでしたが、アメリカではクレジットカード文化がかなり進んでいたので、日常の食事や買い物の支払いにいつもJALカードを使っていました」

 それから30年以上JALカードを使い続けているが、マイルを意識的にためようとしているわけではないと話す。
「ポイ活などの言葉も耳にしますが、そういう話には疎くて(笑)。特別に買い物で工夫をしていることはないのですが、大きな金額の買い物をするときや、家族旅行の支払いなどにはJALカードを使うようにしています。後日、ふと確認したときにマイルがたまっていることに気づき、『おっ』と、嬉しくなることが多い気がします」

 たまったマイルはe JALポイントに交換して、航空券の購入代に充てることが多いのだとか。
「最近、長崎の実家に行き来することがあったのですが、直近の日程で航空券を購入しようとすると、割と高額になるんです。そんなときにマイルがつかえたのはとても助かりましたし、必要なときに寄り添ってもらっているような気持ちになれて、すごく安心できました。JALカードを持っていてよかったなと思っています」

 もともとパイロットを目指していたわけではなかった馬場が現在の職に就いたきっかけは、就職活動の時期に友人から見せられたあるパンフレットだったという。
「同窓会に出席したとき、同級生から自社養成パイロットのパンフレットを見せてもらったんです。そのときに理系学部でなくても試験を受けられることを初めて知り、興味を持ちました。はじめは就職活動の一環だったのですが、試験会場で志が高い人たちと交流をするうちに、『このままではいけない』とスイッチが入り、『必ず合格してパイロットになりたい!』とまで思うようになったんです」

 入社後は順調にキャリアを重ね、現在は運航業務のほかに、737運航乗員部の室長として後進の育成も担当している。
「ただ言われたことをやるだけでなく、例えば失敗をしてしまったときに、その失敗を成長の糧にするマインドを持ってもらえるような育成を意識しています。人によって考え方もさまざまなので、なかなか思い通りにはいきませんが、そこはやりがいでもありますし、楽しませてもらっています。自分が見てきた人たちが機長になって巣立っていくときは、やっぱり嬉しいですね」

 馬場の趣味は、ナパでの訓練時代に同期とはじめたサーフィン。はじめてから30年以上が経った現在も続けているのだという。
「最初はサーフボードを車に載せて海に出かけること自体が楽しかったのかもしれません(笑)。帰国後にサーフショップなどでのサーフィン仲間との出会いもあり、徐々に上達していきました。同期の中で続けているのは私だけなので、こんなにハマることになるとは自分でも驚いています」

 独身時代は、ハワイへひとり気ままなサーフトリップに出かけることもあったというが、子どもが生まれてからは、家族旅行の時間を大切にしている。
「年に1回は、飛行機を利用して家族で旅をするようにしています。昨年は夏の沖縄に行きましたが、もちろんサーフィンはなしです(笑)。自分の欲求を満たすより、子どもが楽しめるエンターテインメントにフォーカスするようになりました。私自身、子どものころに近場の山で馬に乗せてもらった記憶などがあり、そういった家族との経験が大切な思い出として残っていくので、ひとつでも多くの思い出を家族と共有できたらいいなと思っています。今はまだテーマパークなどが旅行先になることが多いのですが、今後は体験型の旅行にシフトしていって、その経験が子どもの今後の人生を豊かにしていってくれたら嬉しいです」

  • ※掲載の内容は、2024年5月時点の情報です。

BABA Teruhisa

1992年入社。長崎県出身。1996年5月にボーイング747-400型機の副操縦士に昇格。ボーイング737型機、ボーイング777型機の副操縦士を経て、2006年10月にボーイング747-400型機にて機長に昇格。2010年4月からボーイング737型機に移行。現在は、運航業務のほか、737運航乗員部室長として育成担当を務めている。趣味はサーフィン、SUP。

年に1回は家族旅行に。夏の沖縄では美しい大自然を堪能

「昨年は沖縄を訪れました。仕事で訪れることはありますが、旅行で沖縄に行くのは約20年ぶりで、しかも夏の沖縄は初。暑かったけど、風がすごく気持ちよかったです。1枚目は目的地のひとつだった小浜島。空の色が夕焼け色からきれいな紫色に変わっていくマジックアワーが格別な美しさでした。竹富島では、テレビでしか見たことがなかった水牛車に乗りました。2枚目はその水牛の写真です。水牛さん、暑い中ありがとう!3枚目は、一昨年にオーダーで作った、お気に入りのサーフボードです。なかなかのお値段ではありましたが、ビーチに行く機会が増えたので買ってよかったなと思います。もちろん、支払いはJALカードです(笑)」