世界各地のデミタスカップを集めるほどコーヒーが好きな岩佐。「ステイのときはスマホの地図アプリで、有名なコーヒー専門店に目印を付けて、リストを作ってから行っています。そういう目的があると、道中の街並みも楽しめるのでいいんですよね。やっぱりホテルにこもっているだけではもったいないですから」

運航乗務員
岩佐 和

ためたマイルを「JALふるさと納税」に活用
いつか特典航空券でヨーロッパを旅することが夢

 日本航空の副操縦士として国内線、国際線の運航業務に従事している岩佐和。2020年の入社を機に使いはじめたJALカードが、現在の彼のメインカードだ。
「ETCカードや公共料金の引き落としも含めて、日常の支払いの大半に利用しています。細かい計算は苦手なのですが、日常的に使っているので、計算しなくてもマイルは自然とたまっていますね」

 最近では、ためたマイルを「JALふるさと納税」に活用したという。
「『JALふるさと納税』ではマイルをJALお買いものポイントに変えて寄附をしたり、決済でマイルをためることもできるので、とても便利です。ひとり暮らしなので、食べ物は食べきれないことが多く、返礼品には宿泊券など体験型のものを選ぶことが多いですね。他にも、『JALとっておきの逸品』を利用して家族が好きな『うどんですかい』や『そばですかい』に交換して、実家に送ったりもしています(笑)」

 現在は副操縦士として国内線、国際線合わせて月に6パターンほどのフライトがあるという岩佐。ステイの合間には、現地の観光地を巡ることも多い。
「乗員のなかでも、私は外に出る方だと思います(笑)。キャプテンたちはもう慣れてしまっているのか、誘っても遠慮されることが多いのですが、私はまだまだ新鮮な気持ちで楽しませていただいています」

 特に、初めての乗務でハワイを訪れたときのことが印象に残っているという。
「徹夜のフライトで疲れてはいたんですが、ホノルルの風に吹かれると疲れが吹っ飛ぶぐらい元気になったんです。気候が良くて、いいパワーをもらえている感覚になりました。たまたま訓練同期ともハワイに行く機会があったのですが、そのときは2人でダイヤモンドヘッドにも登りました。思っていたよりも岩場が険しかったのですが、景色が最高で、苦労して登ったかいがありました」

 パイロットにとって、訓練同期は特別な存在なのだと岩佐は言う。
「訓練も、勉強も、生活もずっと共にしている仲間なので、家族よりも一緒にいる時間が長いんですよね。こんな機会はもうないと思うので、あのとき一緒にダイヤモンドヘッドに登ることができて良かったです。とてもいい思い出になっています」

 仕事以外の時間は趣味に没頭することが多く、現在は副操縦士への昇格を機に購入したカメラと車に夢中だという。
「祖父がカメラマンだったので、自分もずっとカメラがほしかったんです。自分が撮った写真を振り返るのは楽しいですし、旅先の思い出を残すという意味でも、カメラを持って行くことはすごくいいなと思っていて。車も、中学生の時からずっと乗りたいと思っていた憧れの車種を買うことができました。どちらも、自分へのご褒美です。今後、結婚をして子どもができたらこんなに趣味にお金をかけていられないと思うので、今しかできないことは、今のうちに楽しんでおきたいなと思っています(笑)」

 現在、目標にしているのは、もちろん機長への昇格だ。
「機長昇格に向けて、自分のキャパシティを広げていけるようにコツコツと経験を積み重ねていきたいです。あとは、お客さまと接する機会ももっと増やしたいと思っています。空港内で時間があるときに、小さなお子さまにシールを手渡しでプレゼントすることがあるんですが、直接お客さまと触れ合う時間にもすごくやりがいを感じます。先日も、中学校に出向いて特別授業をする『航空教室』に参加したのですが、生徒の皆さんの目の前で話をして直に反応を受け取れることが、すごく楽しかったです」

 仕事もプライベートも充実した日々を送る岩佐だが、これからマイルをつかってやってみたいことがあるという。
「実は、まだマイルを特典航空券に交換したことがないんです。ヨーロッパには、私が搭乗しているボーイング767型機が就航していないので、片道分だけでもマイルをためて、いつかヨーロッパに行ってみたいですね」

  • ※掲載の内容は、2024年10月時点の情報です。

IWASA Yamato

2020年入社。運航本部乗員サポート部にて約1年の地上研修を経て、2022年8月に副操縦士へ昇格。現在はボーイング767型機にて、国内線・国際線の乗務を担当。趣味はコーヒー専門店巡り、ドライブ、写真撮影。

趣味のカメラで、家族や同期とのフライトの思い出を写真に記録

1枚目は、今年仕事で行った香港です。自分が乗務する国際線に初めて母を乗せることができたのですが、滞在の中日に休みをとれたので、一緒に観光地を巡りました。母もすごく喜んでくれたので、良かったなと思いました。2枚目も、乗務で訪れたカナダ・バンクーバーの蒸気時計です。バンクーバーは雨が多い街なのですが、このときは天気がすごく良かったので、自転車を借りてスタンレーパークを一周してきました。3枚目が、訓練同期と一緒に登ったホノルルのダイヤモンドヘッドでの思い出の写真。本当に絶景でした!写真はすべて自分の一眼レフカメラで撮影したものです。荷物はかさばりますが、カメラを持っていって、いろいろな旅先の風景を撮影することも楽しみのひとつになっています。