クレジットカードと現金はどのように使い分ければよい?
キャッシュレス決済に対応する店舗が増えたことで、日常のちょっとした買い物でもクレジットカードが使えるようになりました。そこで気になるのが、クレジットカードと現金をどのようにして使い分けたら良いのかということ。クレジットカード払いと現金払いにはそれぞれに良さがあるため、そのメリットを最大限利用するためには、最適な使い方をきちんと理解しておくことが大切です。
そこで今回は、クレジットカードと現金の使い分けについて、そのポイントを詳しくまとめてみました。
現金払いは損をする?
キャッシュレス化が進むなかで、現金払いをすることは果たして損なのでしょうか。現金払いというのは後払いでも前払いでもなく、買い物をした分だけをその都度支払うため、決して「損」をしているというわけではありません。しかし、クレジットカード払いで得られるさまざまなメリットを見逃してしまっているという点では、「得」はしていないともいえるでしょう。
例えば、クレジットカード払いは支払額に応じてポイントやマイルが貯まります。スーパーなどでは現金払い用のポイントカードなどを発行しているところもありますが、クレジットカード払いの方がポイント還元率は高めです。同じようにお金を使うのなら、少しでも還元率の高い方に集約する方が、結果的には大きなメリットを得られることになります。効率的にポイントやマイルを貯めようと思うのであれば、日々の買い物でも積極的にクレジットカード払いを利用するのがおすすめです。
クレジットカード払いのメリット・デメリット
キャッシュレス決済の代表的な方法でもあるクレジットカード払いには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
【メリット】
ポイントやマイルが貯められる
クレジットカードは利用金額に応じてポイントやマイルが付与されます。貯まったポイントやマイルは現金の代わりとしてショッピングなどに利用したり、商品と交換したりすることが可能です。
使ったお金を管理しやすい
クレジットカードを利用すると1カ月分の利用明細が発行されます。何月何日にどこのお店でいくら使ったのか細かく記録されているため、使ったお金を管理しやすいのも魅力です。
現金を持ち歩かなくて良い
キャッシュレス化が進んだことで、クレジットカード対応の店は年々増えています。今ではスーパーやコンビニなどでもクレジットカードが使えるため、現金を持ち歩く必要がなく、盗難や紛失といった防犯上のリスクを減らすことも可能です。
支払いが簡単
クレジットカードはレジでの支払いをスピーディーに行えます。ICチップ付きのクレジットカードであれば、専用の端末に暗証番号を入力するだけでサイン不要で決済が可能です。
【デメリット】
使いすぎてしまう可能性がある
クレジットカードのデメリットとしては、お金を使っているという感覚が現金に比べて薄く、ついつい使いすぎてしまう可能性があるという点です。心配な方は限度額を下げるなどして使いすぎを防ぐこともできます。
利用できない店舗がある
クレジットカードはカード払いに対応している店舗でしか使用することができません。
年会費がかかる場合もある
クレジットカードの種類によっては、年会費がかかる場合もあります。
現金払いのメリット・デメリット
次に、現金払いのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
【メリット】
使いすぎの防止
現金払いの一番のメリットは、使いすぎを防ぐことができるという点です。財布に入れておく金額を決めておけばそれ以上の支払いはできませんので、ショッピングなどの際の衝動買いも抑える効果があります。
【デメリット】
防犯面での心配がある
現金を持ち歩くということは、盗難のリスクなど防犯面での心配がついて回ります。特に海外では多額の現金を持ち歩くことは危険ですのでおすすめできません。
使った金額がレシートでしか管理できない
クレジットカードは利用明細が発行されますが、現金払いの場合はレシートでしか使った金額を管理することができません。
ポイント還元率が低い
現金払いは一般的にクレジットカード払いと比べてポイント還元率が低いのが特徴です。
小銭が貯まってしまいがち
現金払いをするとお釣りが出るため、財布に小銭が貯まってしまうことも。
支払いの手間がかかる
細かい金額の場合には、レジでの支払いに手間取ってしまうこともあります。
クレジットカードと現金の使い分け方
クレジットカード払いと現金払いのメリットとデメリットがそれぞれわかったところで、どのように使い分けていけば良いのかを考えていきましょう。
賢い使い分けのポイントは「基本はクレジットカード払い」を徹底するということです。海外の先進国ではキャッシュレス化が主流で、クレジットカードは社会的信用の証明にもなるほど生活に広く浸透しています。
日本は世界的に見てもキャッシュレス決済の途上国ですが、それでもオリンピックの開催が決定してからは、国際的な流れに追いつくために政府もキャッシュレス決済の推進に力を入れています。ひと昔前と比べて利用できるシーンは大幅に増えているため、クレジットカード払いが可能な場面ではできるだけクレジットカード払いを選択し、ポイントやマイルを貯めることで年会費以上のメリットを得ることが可能です。
ただし、クレジットカードが利用できない店舗もまだあるため、少額の現金は常に用意しておきましょう。
この記事でご紹介したとおり、クレジットカード払いには多くのメリットがあります。現金との使い分けのポイントをきちんと把握して、賢くクレジットカードを活用していきましょう。