お問い合わせ

  1. ホーム
  2. タビーカTOP
  3. クレジットカード
  4. ICチップなしとどう違う? ICチップ付きクレジットカードのメリット

ICチップなしとどう違う? ICチップ付きクレジットカードのメリット

多くのクレジットカードには裏面の磁気ストライプのほかに、ICチップが埋め込まれていて、このICチップにさまざまな情報を記憶しています。こうしたクレジットカードは「ICチップ付きクレジットカード」と呼ばれていて、日本だけでなく欧米をはじめとする多くの国で発行されています。 ここでは、ICチップ付きクレジットカードのメリットや利用時の注意について詳しく解説していきます。

クレジットカードのICチップ付きとICチップなしの違い

現在発行されている最新型のクレジットカードは、ほぼすべてがICチップ付きクレジットカードですが、ICチップなしの古いタイプのクレジットカードと比べてどのような違いがあるのでしょうか。主な違いを詳しく見ていきましょう。

情報の保存方法

従来のICチップなしのクレジットカードは、カードの裏面に磁気ストライプと呼ばれる黒いテープを貼り付け、カード番号や有効期限といった基本情報をテープのなかに直接転写して保存していました。これに対して、ICチップ付きクレジットカードでは、カードに埋め込まれたICチップに情報を保存します。ICチップは磁気ストライプと比べて莫大な量の情報を高度に暗号化して保存できるのが特徴です。

決済手段

従来のICチップなしのクレジットカードでは、決済時に本人確認のためのサインをする必要がありました。一方、ICチップ付きのクレジットカードで決済をする際には、加盟店側でICカード対応の端末機を設置している必要がありますが、クレジットカード契約時に登録した4桁の暗証番号を入力するだけで決済が完了します。

ICチップ付きクレジットカードが普及の背景

日本でクレジットカードへのICチップ搭載が義務化されたように、欧米をはじめ世界中の多くの国で既にクレジットカードのIC化が完了しています。このように、ICチップ付きクレジットカードが世界中で広く普及した背景には、スキミング被害の増加があります。

スキミングというのは、クレジットカードに記録されている情報を盗み取り、全く同じ情報を持つ偽造クレジットカードを作成して不正利用する悪質な犯罪のことです。スキマーと呼ばれる装置を使って情報だけを盗み出すため、月末にカードの請求書が届いて初めて自分が被害にあったことを知るケースも少なくありません。こうしたスキミング被害の対策として普及が進められたのが、ICチップ付きクレジットカードです。

従来のクレジットカードというのは、大切な情報が磁気ストライプに記録されていて、スキマーを利用すれば簡単に情報を盗み出すことが可能でした。一方、ICチップ付きクレジットカードでは、カードに埋め込まれたICチップに莫大な量の情報が記録されているため、短時間でスキミングをすることが不可能になったのです。

ICチップ付きクレジットカードのメリット・デメリット

ICチップ付きクレジットカードには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

メリット:磁気不良に強い

ICチップが搭載されていない従来のクレジットカードは、磁気ストライプに情報を保存していたため、磁気に弱いという欠点がありました。例えば、クレジットカードをパソコンや電子レンジなどのそばに置いていただけで、それらが発する磁気によって磁気ストライプが読み取れなくなりクレジットカードが使えなくなってしまうようなこともあるのです。その点、ICチップは磁気の影響を受けないため、磁気不良の心配もありません。

メリット:セキュリティ向上

ICチップは莫大な量の情報を高度に暗号化して保存しており、簡単にその情報を盗み出すということができないため、より安全といえます。従来のICチップ非搭載のクレジットカードと比べてセキュリティが大幅に向上したというのも大きなメリットの一つといえるでしょう。

デメリット:ICチップのコストが高い

ICチップはコストが高いため、クレジットカード会社によってはICチップ非搭載のカードをICチップ付きのものに変更する場合や、新しくICチップ付きクレジットカードを発行する際に手数料がかかってしまう場合もあります。

ICチップ付きクレジットカード利用時の注意点

では、実際にICチップ付きクレジットカードを利用する際にはどのような点に気を付けたら良いのでしょうか。主な注意点を詳しく見ていきましょう。

暗証番号

セキュリティの高さが魅力のICチップ付きクレジットカードですが、暗証番号に誕生日や電話番号などの推測されやすい番号を設定していた場合や、持ち主の過失で暗証番号が漏洩して不正利用された場合には、補償を受けられない可能性もあります。

海外で利用できないことも

ICチップ付きクレジットカードを利用するためには、店側の端末がICチップ対応でなくてはいけません。欧米をはじめ多くの国ではクレジットカードのIC化が完了していますが、国によっては非対応の地域もあるため注意が必要です。

スキミングのリスクはゼロではない

一般的なICチップ付きクレジットカードには裏面に磁気ストライプがついているため、残念ながらスキミングのリスクはゼロではありません。

ICチップ搭載のクレジットカードは、磁気ストライプ式のクレジットカードよりもセキュリティ面で優れていますが、不正利用のリスクがゼロになるわけではありません。クレジットカードを使用する際には、過信せずに正しい使い方を心がけましょう。