クレジットカードの種類について徹底解説
キャッシュレス化の推進もあり、多くの人がクレジットカードを持つ時代となってきましたが、クレジットカードの種類となると「あまりよくわからない」という人もいるようです。ひと口にクレジットカードといっても、さまざまな種類があります。この記事で解説しますので、どうぞ参考にしてください。
目次
クレジットカードの「種類」とは
さっそく、クレジットカードの種類について説明していきましょう。クレジットカードを種類分けするカテゴリーは、3つあります。「国際ブランド」「カードのランク」「カードの発行元」です。
クレジットカードの種類:国際ブランド
クレジットカードの国際ブランドとは、クレジットカードでの決済システムを店舗に提供しているブランドのこと。「国際」とつくように、システムの提供対象は全世界にある加盟店になります。店舗が加盟できるのは一つとは限りません。多くの店舗が複数の国際ブランドの加盟店となっています。
よく知られている国際ブランドは、Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Clubの5つです。簡単に特徴をまとめてみました。
Visaは、世界200カ国以上で使うことができ、加盟店舗数は数百万以上でシェアトップを誇ります。
Mastercardは、海外、なかでもヨーロッパに加盟店が多いとされています。
American Expressは、通称「Amex(アメックス)」として知られているクレジットカードで、魅力はカードの持つステータスです。日本国内では、次に紹介するJCBと提携しています。
JCBは、日本生まれの国際ブランドです。そういった背景もあり、国内での加盟店が多いことが特徴で、海外においては日本人向けサポートに力を入れています。
Diners Clubは、世界初のクレジットカードです。カードを持っていること自体がステータスとされ、店舗を利用する際の充実した優待サービスに、それが感じられます。
クレジットカードの種類:ランク(グレード)
次に、クレジットカードのランク(グレード)です。
分類は基本的に4ランクで、「普通カード」「ゴールドカード」「プラチナカード」「ブラックカード」という順番でランクが上がります。ただし、クレジットカード会社によっては、設定のないランクもあります。
普通カード
普通カードは、クレジットカード会社が発行するカードのなかでスタンダードとなるカードで、年会費は4つのランクのなかでいちばん手ごろです。一概には言えませんが、おおむね1,000~2,000円程度の年会費というものが多く、1年目は無料など、カード会社ごとの特色があります。なかには、永年無料というものも。利用に応じてポイントが付与されるほか、海外旅行や国内旅行の傷害保険といったサービスも付帯し、多くの人が手にしやすいカードです。「一般カード」とも呼ばれることもあります。
ゴールドカード
ゴールドカードは、普通カードより上位のランクに位置するカードです。年会費は、5,000円~20,000円程度とカード会社によって幅があります。無料のものもある普通カードに比べると会費はかかりますが、その分、ポイント還元率を上げてポイントがたまりやすくなる、付帯サービスや割引サービス、特典サービスが増えるなどのメリットも。より充実したサービスが受けられるカードと位置づけることができます。
プラチナカード
ゴールドカードのさらにうえに位置するのが、プラチナカードです。クレジットカード会社によっては最高級ランクのカードとして扱われることもあり、相応のステータスのあるカードといって差し支えないでしょう。付帯サービスや特典も充実の内容で、世界中の空港でラウンジを使用できるなどのサービスを実施するカード会社もあります。
それだけに年会費も高額で、安くても20,000円程度、高いカードでは100,000円近くなることも。審査を通過しなければならないカード会社、あるいは招待制を採用しているカード会社もあります。
ブラックカード
最後のブラックカードは、クレジットカードのなかで最高ランクに位置するもの。めったにお目にかかれないカードとも言われています。招待されないと入会できない場合がほとんどで、年会費も350,000円を超すケースがあるなど、非常に高額です。その分、受けられるサービスも最高ランクとなっていますが、持ちたいと思って持てるカードではないので、ほかの3種類とは少々位置づけが異なるカードといえるかもしれません。
JALカードのランク(グレード)の種類
参考までにJALカードのランクは次のとおりです。ご自身のライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
基本的な「普通カード」
初めてJALカードを持つ方、JALカードを試してみようかなという方におすすめのスタンダードなカードです。選択する国際ブランドによって多少の違いはありますが、基本的な年会費は、本会員が2,200円、家族会員が1,100円。初めて入会する場合は1年間無料と、リーズナブルな設定になっています。
カードを利用すると、200円ごとに1マイルが付与されますが、年会費3,300円(税込)でショッピングマイル・プレミアムに入会すれば、100円ごとに1マイルの付与と還元率アップ。付帯保険もありますし、JAL機内やJAL関連施設利用でのサービスも受けられます。
年に1回ほど飛行機を利用する人におすすめの「CLUB-Aカード」
CLUB-Aカードは、年に1回程度であっても飛行機を利用する機会があるという人におすすめしたいカードです。というのも、普通カードに比べて搭乗したときの獲得マイル数がアップするという嬉しい特典がついているから。そのほかのサービスや付帯保険も、普通カードに比べると充実しています。
年会費は、本会員が11,000円、家族会員が3,850円。普通カードと同じように、ショッピングマイルは利用200円ごとに1マイルですが、年会費3,300円(税込)のショッピングマイル・プレミアムに入会すれば、還元率がアップします。
飛行機を利用する機会が多い人におすすめの「CLUB-Aゴールドカード」
出張や旅行など、飛行機を利用する機会の多い人におすすめなのが、CLUB-Aカードに提携カード会社のゴールドサービスをプラスしたCLUB-Aゴールドカードです。
年会費は提携カード会社によって異なり、本会員は17,600円~30,800円、家族会員は8,800円~9,900円。その分、ポイント付与、空港での会員専用ラウンジ利用などで優遇サービスを受けることができます。なお、年会費3,300円(税込)のショッピングマイル・プレミアムには自動入会というサービスがついているので、利用方法によってはかなりお得なカードといえます。
国内外でワンランク上のサービスを受けられる「プラチナ」
海外を中心に飛行機に乗る機会が多い方におすすめしたいのが、JALカードのなかでは最高ランクに位置づけられるプラチナカードです。選べる国際ブランドは3社あり、いずれも年会費は、本会員が34,100円、家族会員が17,050円となっています。申し込みの条件は、日本に生活基盤があること、20歳以上であること、安定収入があることなど。
プラチナカードには、付帯保険の充実はもちろん、世界中の空港ラウンジが無料で利用できるサービス、カード利用のポイント還元率が高くなるなどの特典も多々あります。
クレジットカードの種類:発行元
カテゴリー3つめの「発行元」は多岐にわたり、ざっくりと「銀行系」「航空・鉄道系」「信販系」「流通系」などに分けられます。
銀行系のクレジットカードは、各銀行が発行しているクレジットカードです。銀行のキャッシュカードと一体になっているものもあります。
航空・鉄道系のクレジットカードは交通系のクレジットカードともいわれ、航空会社や鉄道会社が発行するもの。JALカードもその一つです。飛行機をはじめ、その会社が運行する交通機関を利用するたびにポイントやマイルがたまります。
信販系は、信用販売会社(信販会社)が発行しているクレジットカードです。信用販売会社とは、簡単にいうと、お金の建て替えをしたり貸し出したりする会社のこと。つまり、カード会社の多くは信販系に分類することができます。
流通系のクレジットカードは、百貨店、スーパー、コンビニエンスストアなど、流通業に分類される会社が発行するカードです。発行元の店舗で買い物をすると割引されるなどのサービスがあります。
そのほかのクレジットカードの種類
基本的なクレジットカードのほか、次のようなカードもあります。
カードの本会員と生計を同一にする家族に発行される家族カード、18歳以上の大学生、短大生、専門学校生など学生を対象に発行される学生カード、個人事業主を含む企業や法人に発行される法人カード。
なかには、年齢制限を設けているカードもあります。例えば、JALカードの「JAL CLUB EST」の発行対象は、20歳以上30歳未満。年齢を限定し、20代のビジネスパーソンにとって役立つサービスを提供しています。
クレジットカードの種類には大きく3つのカテゴリーがあり、その組みあわせで自分に合ったカードを作ることができます。ほかにも、家族カード、学生カードなど、的をしぼったカードも。クレジットカードを作るときには、この記事を参考にしながら、自分のライフスタイルに合ったクレジットカードを見つけてくださいね。