お問い合わせ

  1. ホーム
  2. タビーカTOP
  3. クレジットカード
  4. クレジットカードの名前(名義)変更は必要? 申請手続きの方法を併せて解説

クレジットカードの名前(名義)変更は必要? 申請手続きの方法を併せて解説

結婚や離婚などで姓が変わったときには、銀行口座、自動車の運転免許証などの名前(名義)を変更する必要があります。クレジットカードも例外ではありません。契約時と名前が変わったら、早めに変更の手続きをしましょう。変更をしないと、思わぬリスクにさらされることもあるからです。とは言っても、手続きの方法がわからないと、つい面倒になって後回しにしがち。こちらの記事でわかりやすく解説します。

クレジットカードの名前の変更が必要になるケース

まず、クレジットカードで名前の変更手続きをしなければならない二つのケースについて確認しておきましょう。
一つは、結婚や離婚、養子縁組などで、それまでと名乗る姓が変わったときです。ただし、結婚をしても姓が変わらなかった場合、離婚しても旧姓に戻さない場合など、姓が変わらなければクレジットカードの名前の変更手続きは必要ありません。

もう一つは、家庭裁判所を通して、正式に改名の手続きをしたときです。それまでとは違う名前が戸籍に記載されますから、クレジットカードの名前変更も必要となります。

名前が変わったのにクレジットカードの名義変更をしないリスク

クレジットカードの所有者が変わるわけではないし、手続きも面倒だし……ということでクレジットカードの名義変更をしない場合、何も問題はないのでしょうか。実は、次のようなリスクがあります。

まず、クレジットカードの更新ができなくなる可能性があること。
なぜならば、クレジットカードは有効期限が近づくと、新しい有効期限を設定したカードが郵送で届くシステムになっているからです。
そのときに実際の名前とカード名義人の名前が異なると、新しく発行されたカードが手元に届かないということが起こり得ます。
有効期限が切れてしまったカードは使うことができませんから、新しいカードが手元にないと、買い物などの際に不便が生じてしまいます。

銀行口座の名義変更手続きはすませた、でもクレジットカード会社に登録している名義はそのままで支払いがあるという場合は、引き落としの手続きがされないというリスクもあります。引き落としがされないと支払い遅延の扱いになりますが、気づかずに放置してしまうと、クレジットカードの利用が停止になったり、遅延損害金を請求されたりします。
たとえ悪意があったわけではなくても、信用情報に「延滞」という事実が記録されますから、これは大きなリスクといっていいでしょう。

また、不正利用を疑われるというリスクもあります。
例えば国内で買い物をしようとしてサインを求められたとき、うっかりと新しい名前でサインをしてしまうと、カードに記載されているサインと一致しません。こうなると買い物ができないだけでなく、不正利用を疑われることに……。
これは、海外でも同じです。クレジットカードは海外旅行の必需品ともいわれていますし、海外では身分証のような役割を果たすほど。ホテルのチェックインで、パスポートと同時にクレジットカードの提示を求められることもあります。このとき、パスポートとクレジットカードの名前が違っていると不正利用を疑われるだけでなく、クレジットカードの利用ができなくなってしまいます。
さらにカードの盗難に遭ったときも、名義変更をしていなかったばかりに手続きに手間がかかることも考えられます。

名義変更をいつまでにしなければならないという決まりはないのですが、こういったリスクを回避するためにも、名前が変わったら、できるだけ早く名義変更の手続きを行うようにしましょう。

クレジットカードの名義変更の申請手続きの進め方

では実際にクレジットカードの名義変更の申請手続きは、どのように進めていけばいいのでしょうか。一般的な流れを説明します。

まずはクレジットカード会社に「名義変更をしたい」という旨の連絡をして、必要な書類を取り寄せましょう。その際、準備しておいたほうがよい書類についても確認しておくと、スムーズです。
なお連絡先の電話番号はカード裏面に記載されています。また、クレジットカード会社によってはWeb上で手続きができる場合もあるので、Webサイトのチェックもしてみてください。

次に書類の準備です。本人確認書類は必須なので、その手配をします。新しい名前に変更した住民票のほか、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど、現住所が記載された本人確認のための書類も新しい名義になったものが必要です。本人確認書類が旧姓の場合は、これらの名義変更の手続きを先にすませておきましょう。

この後、引き落とし銀行の口座名義人を変更します。住民票、本人確認書類、印鑑などを用意し、窓口で手続きをしてください。

ここまですんだら、取り寄せておいた書類に必要事項を記載して、クレジットカード会社に送付します。
これで手続きは完了なので、新しいクレジットカードが郵送されてくるのを待ちましょう。なお、カード番号が変わらない場合は、新しいクレジットカードが送付されてくるまでの間、これまでのクレジットカードを使うこともできます。ただし、クレジットカード会社によってはカード番号が変わることもあるので、その点は事前に確認しておくと安心です。

また、公共料金や携帯電話代金、保険料など月々の定期的な支払いをクレジットカードからの引き落としにしている場合は、クレジットカードの名義変更手続き後に、各社ごとに新しい名義、新しいカード番号への変更手続きも必要なので忘れずにしてください。

結婚などの事情により名前が変わった場合は、クレジットカードの名前(名義)変更も早めにして、不要なリスクを負わないようにしましょう。名前が変わると、銀行口座、自動車の運転免許証など、いくつもの名義変更手続きをすることになります。この一連の流れのなかにクレジットカードも組み込んでおくと、「うっかり忘れた」という事態を避けられるはず。きちんと名義変更をして、安心してカードを使ってくださいね。