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クレジットカードで過払い金が発生することはある?

広告や金融に関連した記事などで、「過払い金」という言葉を目にしたことはないでしょうか。過払い金とは、支払いすぎた利息のことで、条件を満たせば、返金請求をすることができます。ケースによってはかなりの金額が戻ることも。
過払い金はどういった状況で発生するのでしょうか。クレジットカードでも起こり得ることなのでしょうか。こちらの記事で、過払い金について解説します。

クレジットカードでも過払い金が発生する?

まずは、「過払い金」がどういうものかを理解しておきましょう。過払い金とは、「払いすぎた利息のこと」をいいます。利息は、お金を貸し借りしたときに上乗せされる対価のこと。お金を貸した側は、法律で定められた利息分をプラスして返済してもらうことができますが、これを超えて支払われた利息分が「過払い金」となります。

では、クレジットカードでは、過払い金は発生するのでしょうか。通常、クレジットカード決済を利用しているだけでは、過払い金は発生しません。ただ、クレジットカードにはキャッシング機能が付いているものがあり、お金を借りることができます。このキャッシングを利用した場合は、過払い金が発生することがあります。

クレジットカード利用で過払い金が発生している可能性があるケースとは?

クレジットカードの利用で過払い金が発生する可能性があるのは、先ほど説明したようにキャッシングでお金を借りた場合のみです。具体的には、2010年6月以前にキャッシングを利用している人は過払い金が発生している可能性があります。なかでも、リボ払いは返済期間が長期化しやすいため、過払い金が高額になる傾向があるとされています。

過払い金が発生する理由について、簡単に説明しておきましょう。実は、2010年6月以前は「グレーゾーン」と呼ばれる金利が存在していました。貸金業者から消費者を守るために「利用制限法」と「出資法」という法律を定め、それぞれ上限金利が設定されていたのですが、設定にズレがあったのです。

「利用制限法」の上限金利が15~20%であったのに対し、「出資法」は29.2%。「出資法」のほうが利息分を多く回収できますから、多くの貸金業者は上限29.2%を採用して、お金を貸していました。出資法よりは低く抑えつつ、利用制限法よりは高い金利設定ができた部分が「グレーゾーン」です。

しかし、2010年6月に「出資法」の上限金利が20%に引き下げられたことなど、貸金業法が改正され、グレーゾーン金利は廃止となりました。それに伴い、現状は過払い金の発生は基本的にはありません。

そのため、2010年6月より前に、クレジットカードでキャッシングをして返済していた人は、グレーゾーンでの過払い金が発生している可能性があるということです。

念のため「リボ払い」についても確認しておきましょう。リボ払いは「リボルビング払い」を短くした言葉で、毎月、一定金額を返済していく方法です。キャッシングだけでなく、ショッピング枠の返済にも利用できます。

返済方式には3パターンがあり、パターンによって返済額の計算方法が異なりますが、いずれも毎月の返済額が決まっているため、無理なく支払いができることがメリットとされています。ただし、返済金額の中に利息や手数料が含まれており、むやみにリボ払いを選択すると、返済が長期化してしまうこともあります。リボ払いについてしっかりと理解し、計画的に利用していく必要があります。

クレジットカードの過払い金は請求できる?

ご自身に過払い金が発生している場合、条件を満たせば過払い金の請求ができます。現在、返済中のケース、完済しているケース、どちらでも請求が可能です。

では、どのようなときに可能なのか条件を見ていきましょう。過払い金請求の時効は10年となっています。ですから、キャッシングの完済から10年以内、返済中の場合は最後の取引から10年以内であれば請求が可能です。

もうひとつの条件は、利用したクレジットカード会社が現在も存続していること。過払い金の請求をするのはキャッシングを利用したクレジットカード会社になるため、もしも倒産等で会社が存在しない場合は、過払い金請求をすることはできません。

ただし、過払い金請求が可能だった場合でも、それをすることにより、クレジットカードが解約になるなど、信用情報に傷がつくケースもあるようです。過払い金があるか否かの判断は自分ですることもできますが、実際に請求をしようと思ったときは、まず弁護士や司法書士など専門家に相談することをおすすめします。

2010年6月以前にキャッシングをして返済していた場合、クレジットカードでも過払い金が発生するケースがあります。実際に多額の過払い金が戻ってきたケースもあるため、気になる人は過払い金の有無を調べてみてはいかがでしょうか。ただ、過払い金請求で自分の信用情報に傷がつく可能性があることも忘れないようにしましょう。過払い金請求をするときは、専門家に相談しながら慎重に進めるようにしてください。