クレジットカードの暗証番号を忘れた場合の対処法とは?
お店で買い物をして「支払いはクレジットカードで」というとき、サインではなく暗証番号の入力を求められることがあります。ところが、いざ対応しようとして、暗証番号を忘れてしまったり覚えていなかったりということも。暗証番号を忘れてしまったとき、どうしても暗証番号が思い出せないとき、どのように対処をすればいいのでしょうか。こちらの記事で説明します。
クレジットカードの暗証番号はなぜ必要?
クレジットカードの暗証番号がなぜ必要か、それは、そのカードを利用しようとしている人が、まちがいなくカード会社と契約をした本人であることを証明したり確認したりするためです。
銀行のキャッシュカードでも、ATMでお金をおろすときには暗証番号を入力します。暗証番号は、基本的に本人しか知り得ない情報ですから、その番号が正しくないとお金を引き出すことはできません。つまり暗証番号は、カードの不正利用を防ぐためのもの。
クレジットカードも、契約者本人以外の人が使えてしまっては大変なことになります。カード番号は契約者個々に割り振られた番号ですが、そのカードを持っているからといって契約者本人であるとは限りません。そこで、カードを作るときに4桁の数字で暗証番号を申告して設定し、それが一致するか否かで本人であることを確認、不正利用を事前に防いでいるというわけです。
なお、インターネットの買い物では、暗証番号の代わりに「セキュリティコード」を入力することが多いです。「セキュリティコード」は、多くの場合カード裏面の署名欄横に記載されている3桁か4桁の数字のことです。
セキュリティコードならカードに記載があるのですが、暗証番号は記載されていません。そのため、実店舗の買い物であまりクレジットカードを使っていない場合、「すぐに暗証番号が出てこない」「忘れてしまった」「ほかの暗証番号と混同して、どれだかわからない」ということが起こりがちなのです。
いずれにしても、カードを持っているだけでは本人とは認定されないということ。本人しか知らない情報を知っているかどうかで本人確認をするから、クレジットカードを安心して持っていられるということなのです。
クレジットカードの暗証番号を忘れてしまうとどうなる?
暗証番号を忘れてしまって入力ができないとなると、そのままクレジットカードで買い物をすることはできなくなります。
うろ覚えの暗証番号を入力したり、「これだったかな、あっちだったかな?」と思いつく数字をいくつか入力したりして、間違った入力が何回か続くとカードがロックされてしまいます。つまり、使用不可能となってしまうのです。
何回の入力ミスで使用不可能になるかについては公表されていないので不明ですが、数回程度でロックされることは間違いないようです。こうなってしまうと、カード再発行の手続きをしなければならないなど、その後の対応に手間がかかるので十分に気をつけましょう。
クレジットカードの暗証番号を忘れた場合の対処法
店頭で、クレジットカードの暗証番号を忘れてしまった、思い出せないというときは、可能であれば現金で支払うのがよいでしょう。その後のカードの取り扱いとしては、次のように対処しましょう。
サインで決済する
一時的な対応として、お店にサインに変更できるかどうかを確認し、できるようであればサインで決済してもらいましょう。
その際、カードの裏面に直筆のサインが記入されていなければならないので、あらかじめサインを記入しておいてください。また、サインに変更できるから暗証番号がわからないままでも大丈夫というわけではありませんし、店舗によってはサインだけでの決済はできないケースもあります。
こちらはあくまで一時的な対応です。暗証番号が不明なまま放置するのはやめましょう。
クレジットカード会社に連絡する
たとえサインで買い物ができたとしても、暗証番号を忘れてしまった、思い出せないという場合は、早急にクレジットカード会社に連絡をすることが大切です。安全な利用のためにも、暗証番号の確認や再発行の手続きをしておきましょう。
クレジットカードの暗証番号の確認・再発行の手続き
どうしてもクレジットカードの暗証番号が思い出せないとき、カードがロックされてしまったときには、すぐにカード会社に連絡を入れます。カードの裏面を見ると、ヘルプセンター、コールセンターといった名称で電話番号が記載されているので、そちらへ。または、会員用のWebサイトから問い合わせることもできます。
ただし、電話をかけたり、Webから問い合わせたりしたら、そのやり取りですぐに暗証番号が教えてもらえるというわけではありません。一般的には郵送で通知がされるので、手元に届くまで数日かかります。
またカードがロックされてしまった場合は、カードを再発行してもらう手続きをしなければなりません。再発行は、暗証番号の通知以上に時間がかかります。その間は、クレジットカードを使った買い物はできなくなりますので、覚えておきましょう。
現金を持たずに買い物ができるため、クレジットカードはとても便利です。ただし、実店舗で使用する際は、暗証番号の入力を求められます。あまり使わないカードだと忘れてしまいがちですが、そうするとせっかくクレジットカードを持っていても、使うことができません。クレジットカードを作ったときには、暗証番号もしっかり管理しておきましょう。ただし、第三者に知られることのないように、十分に気をつけてくださいね。