クレジットカードの請求元を調べる方法
クレジットカードを利用すると、1カ月分の利用料金が決められた日に指定の銀行口座から引き落とされます。しかし、人間の記憶は不確かなもので、何に使ったか忘れてしまうこともしばしば。引き落とされた金額が予想していたより多いと「えっ、不正利用?」と不安になってしまいます。
そのようなときは、請求元を調べてみましょう。この記事で、請求元を調べる方法を説明します。
クレジットカードの請求元を調べる方法
請求元を調べるには、ふたつの方法があります。なかには、銀行で記帳をして引き落とされた金額を確認するだけという人もいるかもしれませんが、それでは不正利用などのトラブルがあったときに対処できません。請求金額に間違いはないか、覚えのない請求はないか、次のいずれかの方法で確認する習慣をつけましょう。
紙の明細書を確認する
クレジットカード会社に明細書を郵送してもらい、確認する方法です。郵送されるタイミングはクレジットカード会社によって異なるほか、発行手数料がかかる場合もあります。
Webやアプリで利用明細を確認する
Webやアプリで利用明細を確認することもできます。IDとパスワードを入力すれば、24時間いつでもどこでも確認できるので、とても便利です。もちろん、過去にさかのぼって明細を見ることができます。
紙の明細書の場合、どこに置いたか忘れた、捨ててしまった、なくしてしまったということも起こり得ますが、Webやアプリならその心配はありません。 有料化されているケースも多い紙の明細書と違って、無料で利用できます。
利用明細の見方
クレジットカードの利用明細では、「日付」「利用した店名」「利用金額」「支払金額」「支払方法」を知ることができます。各項目の見方を確認しておきましょう。
日付
日付は、基本的にクレジットカードを利用した日が記載されています。ただし、インターネットショッピングの場合は、注文した日付ではなく、商品の在庫が確認された日、あるいは発送が完了した日などが記載されることもあるので、覚えておきましょう。もしも、まったく利用した心当たりのない日付が記載されていた場合は、注意が必要です。後ほど説明しますが、しかるべき対応をしなければならないケースもあります。
利用金額・支払金額
利用金額は、クレジットカード決済 をしたトータルの金額です。支払金額は、当月に支払った金額で、支払回数1回なら利用金額と同じになりますが、分割払い、リボ払いなどを選択した場合は、その金額が記載されます。日付と利用店名が合っているからと安心せず、この項目もきちんとチェックするようにしましょう。手続きの不備やトラブルにより、実際の支払い金額と合っていないケースもあるからです。
不明な点があるときは、クレジットカードを利用した際の控え伝票と照らし合わせるとはっきりします。そのうえで間違いが見つかった場合は、カード会社ではなく店舗側に問い合わせをしましょう。
支払方法
支払方法の項目には、一括払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いなど、どのような支払い方法を選択したかが記載されています。時間が経つと忘れてしまいがちなことなので、きちんと確かめておきましょう。
なお、支払い方法は、一括払いを分割払いにするなど、あとから変更できることが一般的です。希望する場合は、次月の支払金額が確定する前までに連絡をして、手続きをしましょう。
クレジットカードの請求元を調べる際の注意点
クレジットカードの請求元や金額については、お伝えした方法で確認することができますが、時として覚えのない店名や会社名が記載されていることがあります。その場合は、次のようなケースに該当しているかもしれません。
利用店が決済代行を利用しているケースも
クレジットカードを利用したお店が、決済代行会社を利用していることがあります。この場合、記載されるのは店名ではなく、決済代行会社の社名などです。慌てずに、日付と金額を照らし合わせてみましょう。
家族が利用していた
家族カードを作っている場合、家族の利用分も記載されます。自分で利用した覚えがない場合は、家族が利用していないかどうか、確認してみてください。
利用店名ではなく施設や運営会社の名前で請求されている
百貨店、ショッピングモールなどの商業施設内のテナントを利用した場合は、お店の名前ではなく、商業施設名が記載されていることがあります。同様に、スーパーや飲食チェーン店、ガソリンスタンドなどで利用した場合は、運営会社や統括する会社名が記載されることも。必ず店舗名が記載されるわけではないので、その点は頭に置いておきましょう。
不正利用が疑われる場合はクレジットカード会社に問い合わせを!
お伝えした方法で請求元を確認したときに「明らかにおかしい利用がある」と判明したら、速やかにクレジットカード会社に連絡をして調べてもらってください。不正利用が疑われる場合、その時点でカードの利用を停止してもらうこともできます。
では、本当に不正利用があったらどうなるのでしょうか。基本的には全額が補償されるので、その点は心配無用です。ただし、補償期間は、被害が発生してから60日以内。この期間を過ぎると適用されなくなってしまいます。そのような事態を回避するためにも、利用明細は毎月確認することが大切です。
クレジットカードの請求元は、利用明細を確認すれば調べることができます。時には利用店名に覚えのない名称が記載されていることもありますが、お伝えした内容をもとに、確認をしてみましょう。それでも不審な点があるときは、不正利用の可能性も否定できません。クレジットカード会社に連絡をして、手続きを取るようにしてください。