お問い合わせ

  1. ホーム
  2. タビーカTOP
  3. 海外旅行
  4. 化粧品は大丈夫? 飛行機への液体の持ち込み

化粧品は大丈夫? 飛行機への液体の持ち込み

海外旅行

2020.10.01

日本から出発するすべての国際線には、液体の機内持ち込みに対し国内線よりも厳しい制限が設けられています。液体の制限ということは、ペットボトルのジュースやお茶は持ちこめないのでしょうか? 化粧品や医薬品、ベビーフードは? 搭乗前に理解しておきたい国際線のルールについてまとめました。

飛行機への液体の持ち込みには制限がある

国際線の飛行機では、100ml(g)を超える容器に入った液体の客室内への持ち込みを制限しています。スーツケースなどに入れて手荷物として預けることはできますが(重量制限あり)、客室内への持ち込みは安全な運航のために原則として禁じられているのです。
「飛行機内は乾燥するから」と、何も知らずにペットボトル飲料や化粧水などを持参すると、間違いなく空港の保安検査場で没収・破棄されてしまうことに……。旅のはじまりに悲しい思いをしないためにも、液体を持ちこむ際のルールをしっかりと理解しておきましょう。

飛行機への持ち込み制限がある液体一覧

液体や、容器に入れないと形状を保てない半液体状物は、基本的に客室内への持ち込みが制限される「制限対象物」となります。具体的にどんなものが対象となるのか、以下に例を挙げてみましょう。

飲料

ジュース、コーヒー、お茶、水、牛乳、スポーツドリンク、お酒など、私たちが普段口にするすべての飲み物は制限対象物です。お酒(アルコール飲料)に関しては、アルコール度が24%~70%の場合、5リットルまでなら手荷物として預けられますが、70%を超えるものは預けることもできませんのでご注意ください。

食品

調味料、スプレッド類(ジャムなど)、缶・瓶・レトルトパックに入った加工食品(カレー、スープ、おかゆなど)ほか、液体を含むすべての食品は制限対象物。また、プリンやゼリー、みつ豆などのデザート類全般、ペースト状の味噌やあんこ、一見固形に思えそうな漬け物、佃煮、こんにゃくなども同様です。
ただし、コショウなどの乾燥調味料、固形や顆粒状のスープ、干し梅、プラスチック容器入りご飯、ハムやソーセージなど、含まれる液体が非常に少ないものは対象外となります。

化粧品

化粧水、乳液・保湿クリーム、リキッドファンデーション、液状マスカラ、ジェル状のリップクリーム・口紅などはすべて制限対象物。ただし、スティック状のリップクリーム・口紅などは対象外となります。

スプレー(ガスボンベ式/霧吹き式)

除菌・殺菌剤、消毒剤、制汗剤、ヘアスプレー、美容スプレー、かゆみ止めなどはすべて制限対象物です。ガスボンベ式の防水スプレー、静電気防止スプレーなどは客室内には持ちこめませんが、手荷物として預けることは可能。同じくガスボンベ式の塗料スプレー、模型用スプレー、酸素スプレーなどは、手荷物として預けることもできません。

液状の身体用洗浄剤、家庭用洗剤

ハンドソープ、ボディソープ、シャンプー、リンス、洗顔フォーム、メイク落とし、ハミガキ、マウスウォッシュ、衣料・住宅用の洗剤類はすべて制限対象物です。ただし、固形のせっけんは固形物とみなされるため対象外となります。

そのほか

香水、絵の具、墨汁、靴墨、ネイルケア用品、育毛剤なども、液状やジェル・ペースト状であればすべて制限対象物です。

化粧品は小分けしよう! 液体の持ち込み制限への対処法

国際線の飛行機では、容量が100ml(g)を超える容器に入っている液体や半液体状物を機内に持ち込むことができません。これらの制限対象物を機内で使用したい場合は、100ml(g)以下の容器に入れ、その容器を容量1リットル以下の無色透明なジッパー付きプラスチック袋に入れましょう。
機内で化粧品を使いたい時も、100円ショップなどで100ml(g)以下の容器を購入して詰め替えれば持ち込みOK。容器を入れるプラスチック袋はコンビニやホームセンターなどで販売されているので、事前に購入しておきましょう。
サイズの目安は、タテヨコの辺の合計が40cm以内です。ただし、マチ付きのプラスチック袋の場合は容量が1リットル以上になり使用できないので注意が必要です。
なお、プラスチック袋の持ち込みは1人1つまで。機内に持ち込む際は、手荷物検査場でバッグからプラスチック袋を出して検査係員に提示してください。

100mlを超えても持ち込める液体も

国際線では原則として100mlを超える液体や半液体物の持ちこみが制限されていますが、実は例外もあります。

まず、出国審査を受けた先の「出国エリア(搭乗待合エリア)」にある免税店や自動販売機で購入したものは持ち込みが可能。機内でペットボトル飲料を飲みたい時は、必ず出国エリアで購入しましょう。

また、機内で服用する必要がある処方薬、ベビーミルクやベビーフードなどの幼児飲食品、特別な制限食などは、たとえ液体や半液体状でも制限対象外となります。
ただし、幼児飲食品と処方薬は注意点があります。

ベビーミルクやベビーフードの持ち込みは、お子さま(乳幼児)連れのうえ、機内で必要な量のみ持ち込みが可能。保安検査の際に手荷物とは別にして検査員に申告しておくとスムーズです。

処方薬は、処方箋の写しや医師による診断書などの提示を求められることがあるので必ず持参するようにしてください。

国際線には液体や半液体物の機内持ち込み制限がありますが、条件さえ満たしていれば問題なく持ちこむことができます。誰もが気持ちの良い時間を過ごせるよう、飲み物や化粧品、薬などはルールを守って持ち込みましょう。