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海外旅行中にパスポートを紛失したらどうなる? 対処法を解説

海外旅行

2020.10.01

海外へ行くなら絶対に失くしてはならないパスポート。しかし、どんなに注意していても、落としたり置き忘れたりというトラブルは起こり得るものです。万が一紛失してしまった場合、どんな手続きを取れば良いのでしょうか? いざという時のために覚えておきたい対処法をご説明します。

見つかるかも? まずは冷静に確認を!

パスポートの紛失は旅の今後を左右する緊急事態ですが、ここはいったん落ち着いて、もう一度身の回りを探してみましょう。カバンのなか、上着のポケット、買い物をした袋、宿泊したホテルの部屋などにはありませんか?
どこにも見当たらない時は、最後にパスポートを見た時点から今までに利用した施設や公共交通機関などに連絡をして、落とし物が届いていないかを確認。まれに日本大使館に届く場合もありますので、確認をすると同時に、紛失していた場合の手続きなどについても確認しておくとよいでしょう。パスポートの「緊急連絡先」欄に記入していた方は、そこに連絡が行く可能性もあります。
「パスポートがない!」と思うと不安にかられてすぐに警察や日本大使館へ行きたくなりますが、一度失効の手続きを取ってしまうと、あとから見つかってもそのパスポートは利用できなくなってしまいます。まずは冷静になって、思い当たるところを順番に確認してみることから始めましょう。

紛失した時の対処法

パスポートの紛失が確実なものになったら、警察や大使館へ行き、紛失や再発行の手続きを取らなければなりません。具体的な流れは以下をご覧ください。

現地の警察でポリスレポートを発行

紛失した場所を管轄する警察、紛失場所がわからない場合は最寄りの警察へ行き、「ポリスレポート(紛失・盗難の届出証明書)」の発行を依頼しましょう。これはあなたが警察官に伝えた紛失時の状況などをテキスト化したもので、パスポートの紛失を証明する重要な書類です。
ポリスレポートの作成には時間がかかり、長く拘束される場合もありますが、後にパスポートの紛失届を出す際に必要となるため必ず入手してください。

大使館で紛失一般旅券等届出書を作成

ポリスレポートを受け取ったら、滞在している国の日本大使館(または総領事館)へ行って「紛失一般旅券等届出書(紛失届)」を作成・申請します。
紛失一般旅券等届出書は日本大使館、総領事館に備え付けられているほか、ダウンロードした届出書に記入したものを印刷して使用することも可能です。そのほか、手続きには以下の書類が必要となります。

●紛失を証明する書類または消防署などが発行した罹災証明書など
警察署で作成してもらったポリスレポートがこれに当たります。

●顔写真 1枚
6カ月以内に撮影された、タテ45mm×ヨコ35mmサイズの写真を用意しましょう。 

●そのほかの参考となる書類
運転免許証、保険証、マイナンバーカードなど、本人確認や国籍確認ができるものです。
なお、日本大使館や総領事館がない地域で紛失した場合は、最寄りの都市まで移動して手続きを行うことになります。

帰国のための渡航書または新しいパスポートを取得

帰国するには新しいパスポートが必要ですが、再発行には1週間~10日間ほどの日数がかかります。そのため、すぐ帰国しなければならない方は「帰国のための渡航書」を発行、時間に余裕のある方は新しいパスポートを発給して、日本へ帰ることになります。
手続きを行う場所はいずれも日本大使館(または総領事館)。帰国のための渡航書または新しいパスポートを無事に取得できたら、現地の入国管理局で印鑑をもらいましょう。

「帰国のための渡航書」とは、外国から日本に帰る時のみに利用できる“1回限り有効の簡易版パスポート”。短期で海外を訪れている旅行者のほとんどが、パスポートではなくこちらを利用しています。申請から交付までにかかる日数は当日中~2日ほど。渡航書の期限は7~10日となっているので、必ず期限内に帰国しましょう。発行手続きには以下の書類が必要です。

●渡航書発給申請書 1通

●戸籍謄本または抄本の原本 1通/または日本国籍であることを確認できる書類
戸籍謄本または抄本の原本は6カ月以内に発行されたものに限られます。ただし、これは日本から郵送で取り寄せるまでに時間がかかるため、日本国籍があることを確認できる運転免許証、保険証、マイナンバーカードなどを持参するといいでしょう。

●顔写真 1枚
6カ月以内に撮影された、タテ45mm×ヨコ35mmサイズの写真です。「紛失一般旅券等届出書」申請時のものとは別にもう1枚用意しておきましょう。

●日程などが確認できる書類
帰りの航空券など、旅行の日程が確認できるものです。

●手数料
国ごとに異なりますが、目安は日本円でおよそ3,000円前後。大使館または総領事館でご確認ください。

留学などで長期滞在中の方、直近で帰国の予定がない方は、パスポートの再発行を行います。
申請から交付までにかかる日数は1週間~10日ほど。ただし、IC旅券作成機が設置されていない日本大使館(または総領事館)では、ICパスポートの申請から交付までに最大で約1カ月程度かかる場合があります。再発行手続きには以下の書類が必要です。

●一般旅券発給申請書(10年用または5年用) 1通

●戸籍謄本または抄本の原本 1通
6カ月以内に発行されたものに限られます。日本から郵送で取り寄せる場合は、各自治体のホームページなどで申請の方法をご確認ください。

●顔写真 1枚
6カ月以内に撮影された、タテ45mm×ヨコ35mmサイズの写真です。「紛失一般旅券等届出書」申請時のものとは別にもう1枚用意しておきましょう。

●手数料
日本で申請した場合と同じ交付手数料を、現地通貨で支払います。

「パスポートは命の次に大切」とも言われる重要なアイテム。しかし、万が一失くしてしまっても帰国することは可能です。いざという時でも落ち着いて行動できるよう、海外へ行く時は上記のことを頭に入れておきましょう。