北海道旅行の費用相場はいくら?ベストシーズンや旅費を安く抑えるコツも紹介

北海道は、札幌や小樽の街歩き、富良野の花畑、知床の大自然、ニセコのスキー場など魅力が詰まった人気の旅先。東京から新千歳空港へ直行便で約1時間半と移動しやすいのもうれしいポイントです。
この記事では、北海道旅行にかかる費用の相場を、航空券や宿泊費、食費など項目別に詳しく解説。ベストシーズンの選び方や旅費を抑えるコツも紹介します。
目次
【旅行日数別】北海道旅行に必要な費用はいくら?
北海道旅行の予算は、宿と食事、観光先の3つで大きく変わります。たとえば、宿泊先に自然あふれるプライベートヴィラを選べば1泊30万円を超えてしまう場合もあり、カヌーや乗馬などのアクティビティを加えればさらに費用は上乗せされます。海鮮や和牛など“北海道ならでは”を存分に味わう食事を選べば、1食あたりの単価も高めになります。
一方で、ビジネスホテルやゲストハウス、食堂や回転寿司、無料の施設や公園を組み合わせれば、ぐっとリーズナブルに。何を重視するかを先に決めておくと、贅沢にも節約にも振れる計画が立てやすくなります。
まずは、週末の弾丸で楽しむ「1泊2日」、王道の「2泊3日」「3泊4日」、道内を広く巡る「1週間(6泊7日)」の4パターンで、目安となる1人あたりの総額と内訳を解説します。

北海道旅行は、1泊2日でおおよそ32,000〜102,000円ほどが目安。上記の合計金額を細かく分けた内訳は以下を参考にしてください。

※1:航空券代は週末時期を想定
※2:航空券代は税金込み
※3:北海道(札幌)の一般的なホテルを想定
※4:施設やアクティビティ、購入するお土産によって大きく異なる
(※)2025年10月時点
北海道は広大な土地の中に観光施設や自然を活かしたアクティビティが点在しており、どこに行くかを決めるだけでも迷ってしまうほど選択肢が豊富。そのため、魅力的なスポットや体験をあれもこれもと追加していくと、気づかないうちに費用が膨らんでしまうこともあります。
あらかじめ予算の上限を決めておくことで、旅のプランを立てやすく、無理なく楽しむことができるでしょう。
また、旅行代金はGWや夏休み、年末年始といった大型連休に高騰しやすい傾向があります。さらに、毎年2月頃に開催される「さっぽろ雪まつり」の開催時期も特に人気が集中し、宿泊費や航空券が高くなりやすいため注意が必要です。
1泊2日の予算
1泊2日の北海道旅行は、週末を活かしたリフレッシュや友人とのプチ旅行、ひとり旅にぴったり。東京からも約1時間半で行けるので、短い滞在でも充実した時間を過ごせます。
宿泊費を含めた総額は約32,000〜102,000円が目安。札幌はホテル数が多く、リーズナブルな宿から大浴場付きの快適な施設まで幅広く揃っているため、希望に合わせて選びやすいエリアです。
ただし、旭山動物園や小樽など、他の観光地にも足を延ばそうとすると、片道1〜2時間かかることもあり、スケジュールに余裕がなく感じる場合もあります。

※宿泊費は2人で利用する場合で1人分を試算
2泊3日の予算
2泊3日の北海道旅行は、祝日を含む連休や家族旅行にぴったりで、費用の目安は約45,000〜139,000円ほど。1泊2日よりもゆとりが生まれるため、1日はニセコや登別などへ足を延ばし、温泉や室蘭の夜景、洞爺湖といった自然の景観を楽しみ、残りの日は札幌市内でグルメや観光を堪能するといったプランも可能です。
また、2泊3日以上の旅ではレンタカーがあると格段に行動範囲が広がります。繁忙期を避ければ1日あたり約7,000円で借りられることも多く、複数人で利用すれば1人あたりの負担も軽減できます。
雄大な北海道の大地を自分たちのペースで巡れるのも、レンタカー旅ならではの魅力です。

※宿泊費は2人で利用する場合で1人分を試算
3泊4日の予算
3泊4日の北海道旅行は、観光とアクティビティの両方をじっくり楽しみたい人や、3人以上でのグループ旅行におすすめです。費用の目安は約58,000〜176,000円です。日数に余裕がある分、一緒に行く人の希望と自分の希望をバランスよく組み合わせられるので、充実感の高い旅行が期待できるでしょう。
たとえば帯広や十勝エリアまで足を延ばし、牧場で動物とふれあったり、ロマンを感じるタウシュベツ川橋梁を見に行ったりと、北海道らしい自然を全身で味わう旅も3泊4日なら叶います。
アクティビティや観光をメインにしたい場合は、宿泊や食事のコストを抑えると、予算のバランスがとりやすくなります。レンタカーを利用し、自由度の高いスケジュールが組めるのも3泊4日の魅力です。

※宿泊費は2人で利用する場合で1人分を試算
1週間(6泊7日)の予算
1週間(6泊7日)の北海道旅行は、札幌や占冠(トマム)、釧路などエリアを大きく変えて宿泊しながら周遊する場合や、年末年始や夏休みなどの長期休暇におすすめです。費用の目安は約99,000〜292,000円です。ハネムーンで2人だけの時間をゆったり楽しむ旅行スタイルにもぴったりです。
日数が長いため、その分食費や観光費はかさみますが、予定を無理に詰め込む必要がないのは大きなメリット。観光や食事を数日に分散して計画することで、リーズナブルに抑えることも可能です。
たとえば前半は札幌や小樽で都市観光を楽しみ、後半は道東や道北で大自然を満喫する、といった組み合わせもおすすめ。レンタカーを利用すれば移動の自由度も高まり、北海道の広大な魅力を効率よく堪能できます。

※宿泊費は2人で利用する場合で1人分を試算
1週間あれば、北海道の人気観光地から地元の人しか知らないようなコアなスポットまで、まんべんなく訪れることができます。さらに「北海道がとにかく好き」という人なら、気に入ったスポットに複数回足を運び、じっくり時間をかけて楽しむことも可能です。
旅行の費用の内訳は?
次は、北海道旅行でかかる費用を項目ごとに確認しましょう。事前におおまかな予算感を知っておくと、現地で戸惑うこともなくなります。
航空券代
航空券代は、往復で約12,000~50,000円と旅行費用の中でも大きな割合を占める項目。
GWや夏休み、年末年始などの大型連休は価格が高騰しやすい傾向にありますが、「さっぽろ雪まつり」などの大型イベント期間や、イルミネーションが話題になる冬場も同様に価格が上昇する傾向にあります。
ホテル代
ホテル代の相場は、札幌の一般的なホテルで1泊あたり約7,000〜15,000円ほどです。
ホテルに求める条件によって価格は変動しますが、たとえば部屋の窓から小樽運河を眺めたい、北海道ならではの食材を使ったディナーを付けたいなど、特別な演出を求める場合は1泊あたり少なくとも15,000円はかかるでしょう。
現地交通費
現地交通費の相場は、2日間で約520〜7,000円。電車やバス、タクシー、レンタカーなど、選ぶ交通手段によってかかる費用は大きく変わります。
例として、札幌から人気のスポットである小樽まで行く場合の交通費を表にまとめたので参考にしてください。
〈札幌から小樽までの交通費(片道)〉
| 電車 | バス | タクシー | レンタカー | |
|---|---|---|---|---|
| 相場 | 約1,640円 | 約730円 (※1) |
約12,800円 | 約7,000円 (※2) |
※1:高速おたる号を利用した場合
※2:1日あたりの利用料の相場
北海道の広大な土地の中、タクシーで複数のエリアをまたごうとすると費用は膨大に。電車やバスはリーズナブルなのが魅力ですが、所要時間がかかります。
一方で、レンタカーは借りている間にさまざまなスポットを回れますが、駐車場を探す手間がかかる…など、交通手段によって良し悪しがあるため、自分に合った交通手段を選ぶことが大切です。
食費
北海道は名物グルメや絶品食材が盛りだくさん。現地ならではの新鮮な食材のおいしさに、ついつい食べ過ぎてしまうことも少なくないでしょう。
費用相場は2日間で約8,000〜20,000円。たとえばお寿司を食べる場合、北海道を代表するチェーン店の回転寿司では一皿143円~583円(税込)が相場なので、お腹いっぱい食べても2,000~3,000円程度で済みます。
一方で、カウンター席で楽しむ寿司店の場合、価格帯はさまざまですがランチでも6,000円~、ディナーでは10,000円~かかります。ホテルを朝食付きのプランにすれば1食分は抑えられるので、あとの2食を少し豪華にするなど、お財布と満足度のバランスを考えて予定を組むと良いでしょう。
現地観光費
現地観光費の相場は約4,000〜10,000円。無料の施設や公園を組み合わせれば、費用をぐっと抑えられます。
以下に人気の観光施設と入場料をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
〈人気の観光施設と入場料〉
| 観光施設 | 入場料 |
|---|---|
| 大通公園・さっぽろテレビ塔 | 展望台入場料金:大人(高校生以上)1,000円、小中学生500円、小学生未満無料 |
| 北海道庁旧本庁舎 | 一般300円、高校・大学生200円、中学生以下無料 |
| サッポロビール博物館 | プレミアムツアー(試飲付):大人1,000円、中学生~20歳未満500円、小学生以下無料 ※自由見学コースは無料 |
| 旭川市旭山動物園 | 大人1,000円、中学生以下無料 |
| 雲海テラス | 大人1,900円、小学生1,200円 |
なお、北海道内で体験できるカヌーや乗馬、パラグライダー、熱気球体験などのアクティビティは基本的に有料。エリアや時期によっても価格は変動しますが、1回あたり約2,000~10,000円ほどかかります。
一方で、オホーツクの流氷を見ながらの熱気球体験など、希少性の高い体験は30,000円以上かかる場合もあるため、事前に比較検討しましょう。
旅費を安く抑える方法は?
自然や食、アクティビティなど魅力の多い北海道ですが、旅費をできるだけ安くする方法もあります。以下で詳しく解説します。
時期を選ぶ
先述した通り、GWや夏休みなどの大型連休、イベント時期は航空券代・ホテル代ともに価格が高騰する傾向にあります。
そのため、できるだけ安く済ませたい場合は、大型連休やイベント期間を外した平日を狙うのがおすすめ。有名店に並ばず入れたり、レンタカーでも渋滞にはまりにくかったりと、効率よく回りたい人にとってはメリットを感じられるはずです。
ホテルを選ぶ
ホテルを選ぶ際は、宿泊施設数が多いエリアを選ぶと希望条件に合ったホテルを見つけやすいでしょう。たとえば、北海道の中でも札幌や函館は宿泊施設が充実しているため、アクセス良好ながらもリーズナブルなホテルを探しやすいのが魅力。
ビジネスホテルを利用すれば、時期にもよりますが1泊5,000~6,000円ほどに抑えられる場合もあります。旅行中は観光が中心で、入浴や就寝のためだけに滞在するといった場合におすすめです。
飛行機を選ぶ
航空券を予約する際は、まず初めに行きたい時期が高騰する時期に該当するか確認しましょう。
その上で飛行機を選びますが、最近は格安航空会社(LCC)も主流となりつつあるため、とにかく航空券代を抑えたいという場合は利用してみてください。
また、JALなどの大手航空会社でも、シーズンオフやキャンペーン時期には大幅に割引されることがあるので、セール情報もあわせてチェックしてみてください。
レンタカーを利用する
北海道という広大な土地を旅行するなら、レンタカーが便利です。レンタル期間中であれば好きなだけエリアを回れますし、複数人での旅行であれば1人あたりの費用も抑えられます。
大きめの荷物も積んでおけるので、スキーやスノーボードを楽しみたい、という場合も活躍します。
北海道旅行のベストシーズンは?目的別の楽しみ方
最後に、北海道旅行のベストシーズンや楽しみ方について目的別にご紹介します。旅のヒントにしてみてください。
7〜8月が人気のシーズン

北海道といえば冬を連想しますが、人気のシーズンは7~8月。北海道なら日中でも25度以下の日が多く、比較的快適に過ごせます。
また、夏の北海道は富良野ではラベンダー祭りが開催されたり、ひまわりが満開になったりと、大自然の豊かさを満喫できるのも魅力。カヌーやカヤックも取り入れて、アクティブに楽しめます。
グルメを満喫する
グルメを堪能したいなら9~2月の秋冬がおすすめ。海の幸が旬を迎え、タラバガニやイクラ、ウニなど贅沢な食材を思う存分に楽しめます。
また秋冬の寒い時期はラーメンや鍋も絶品。旨みたっぷりのスープが身体に染み渡り、身も心も癒されること間違いなしです。
自然や季節の絶景を楽しむ

北海道の自然や季節の絶景を楽しむなら、夏か冬がおすすめです。夏はラベンダーやひまわりのほか、青い池の底に倒木が沈む「神の子池」など、自然が織りなす絶景を全身で楽しめます。
冬は「さっぽろ雪まつり」のほか、網走の流氷、冬の小樽の風物詩「小樽雪あかりの路」も絶景。北海道らしい雪の美しい景色を写真に収められます。
観光スポットを巡る
観光スポットを巡る場合は、その場所のベストシーズンに合わせて時期を決めるのもおすすめ。大通公園や札幌市時計台、函館山、ニセコ、屈斜路湖など人気の観光地は豊富にありますが、それぞれベストな時期は異なります。
たとえばニセコは四季を通じて楽しめますが、屈斜路湖(くっしゃろこ)なら雪に覆われた冬が見頃。また、雲海テラスは5~10月頃の期間しか開催されないなど、期間が決められているスポットもあります。
北海道旅行の支払いにはJALカードが安心・便利!
北海道旅行の費用は、宿や食事、観光先によって大きく変動します。夏休みや冬のイベントシーズンなどのピーク時は高くなりますが、観光客が比較的少ない時期を狙ったり、早めの予約やセール時期におトクに航空券を予約したりすることで、費用を抑えることが可能です。
この記事で紹介した費用相場や安く抑えるコツを参考に、自分にぴったりのプランを立てて、思い出に残る北海道旅行を楽しんでください。
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