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パスポートの有効期限切れはどうすればいい? ギリギリまで使える?

海外への渡航には、国籍や身分を証明するパスポートが必要です。ただしパスポートには有効期限があります。つまり、有効期限を過ぎてしまったら、身分証明書として使うことができません。
では、期限さえ過ぎなければギリギリまで使えるのでしょうか。不安なく海外へ向かうためにも、パスポートの有効期限について知っておきましょう。

なお、本記事は2024年7月時点の情報にもとづいて作成されています。最新の情報は、公式サイトなどにてご確認ください。

パスポートの有効期限とは?

パスポートは国が発行する国際公文書で、有効期限があります。

有効期限の基本

日本のパスポートの有効期間は、5年間か10年間のいずれかです。18歳以上の成人であれば、どちらを選んでもかまいません。

未成年(乳幼児を含む18歳未満)の場合は、有効期間は5年のみです。

有効期限の確認方法

有効期限は、パスポートの「身分事項記載ページ」に明記されています。

有効期限ギリギリのパスポートでも出国できる?

パスポートの有効期限が迫っている場合、切れてさえいなければ出国は可能なのでしょうか。有効期限の考え方について解説します。

海外渡航時の残存有効期間の要件

海外渡航にあたっては、パスポートの有効期限だけでなく、「残存有効期間」も考慮する必要があります。
残存有効期間とは、パスポートに残されている有効期間のこと。渡航先によっては、入国時、もしくはビザ申請時に、一定の残存有効期間を条件とするケースがあるのです。
残存有効期間として多いのは、3カ月から6カ月程度ですが、設定は国によっても異なります。

例えばシンガポールの場合は、入国時に6カ月以上の残存有効期間が必要です。

ただし、国際情勢の変化によっては、急に残存有効期間が変わることもあります。事前に渡航する国の大使館などに問い合わせて確認しておくと安心です。

有効期限切れ直前のパスポートにおけるリスク

有効期限や残存有効期間が迫っていても、渡航先の条件をクリアしていれば、基本的に問題はありません。
しかし、現地でトラブルに巻き込まれたり、予定の飛行機に搭乗できなかったりして、滞在日数が延長となることもあるでしょう。
このような状況のもと有効期限が過ぎてしまうと、日本に入国できなくなりますし、国際的に身分を証明してくれるものもなくなってしまいます。海外においてこの状況は非常に危険です。

手持ちのパスポートは、有効期限が1年を切った段階で更新申請ができます。パスポートの更新は、早めにすませるようにしましょう。

パスポート更新の手続き

では、パスポート更新の手続きについて見ていきましょう。

パスポート更新のタイミングと必要書類

更新申請は、パスポートの有効残存期間が1年未満になればいつでも可能です。
ただし、有効期限が切れてしまったパスポートについては更新できません。新規申請の手続きとなるので、ご注意ください。

必要な書類は、下記のとおりです。

  • 一般旅券発給申請書(5年用もしくは10年用)…1通
  • 写真(縦45mm×横35mmで規格を満たしたもの)…1枚
  • 有効期限内のパスポート
  • 必要に応じて住民票の写し…1通
  • 戸籍上の身分事項に変更がある場合は戸籍謄本(全部事項証明書、原本が必要)…1通

パスポート更新手続きの流れ

必要書類をそろえたら、住民登録のある都道府県の窓口に持参して申請します。申請から受領までは、自治体によりますが土・日・祝日を除いて7日程度であることが多いです。余裕をもって申請しましょう。

なお、2023年からはオンラインでの手続きもできるようになりました。有効期限内のパスポート、マイナンバーカード、マイナポータルアプリをダウンロードしたスマートフォンがあれば申請できます。おおまかな流れをみてみましょう。

<オンライン申請の流れ>

  1. 1.マイナポータルアプリを立ち上げてログインし、パスポートの受け取り窓口を選択する。
  2. 2.画面の案内に従い、顔写真の撮影、サインの撮影、申請者情報の入力をする。
  3. 3.パスポート、マイナンバーカードの読み取りをする。
  4. 4.署名用電子証明書を付与し、申請データを提出する。

これで申請は完了です。後日、パスポートの交付予定日がマイナポータルに通知されるので、6カ月以内に受け取ってください。
その際に、受取窓口で手数料を支払います。クレジットカードで支払いができる自治体もあるので、事前に公式サイトで確認しておきましょう。

パスポートの有効期限が切れてしまった場合の対処法

どうしてもパスポートの更新が間に合わなかった、現地での滞在が予想以上に長引いてしまったなどの事情により、パスポートの期限が切れてしまうこともないとは言い切れません。その場合の対処法も確認しておきましょう。

海外でパスポートの有効期限が切れた場合

海外でパスポートの有効期限が切れてしまった場合は、現地の日本大使館や総領事館に出向いて手続きをします。
ただし、書類は日本で申請する場合と同じものが必要です。期限切れを想定して用意したものがあればスムーズですが、そうでない場合は、日本の家族に連絡を取り、手配してもらわなければなりません。時間がかかるので、その点は注意が必要です。

国内でパスポートの有効期限が切れた場合

有効期限の切れたパスポートでは、出国の手続きができません。また、更新の申請もできず、新規発給の手続きが必要となります。

以下の必要な書類を揃えて、都道府県の窓口に出向きましょう。

  • 一般旅券発給申請書(5年用もしくは10年用)…1通
  • 写真(縦45mm×横35mmで規格を満たしたもの)…1枚
  • 戸籍謄本(全部事項証明書、原本が必要)
  • 必要に応じて住民票の写し…1通
  • 本人確認書類(運転免許証など)
  • 有効期限切れのパスポート(持っている場合)

なお、新規発給がオンラインで手続き可能な都道府県は限られています。事前に公式サイトで確認しておきましょう。

パスポートには、有効期限があります。期限が過ぎなければ効力はありますが、渡航先によっては数カ月の余裕をもって入国することが必要です。
海外へ行く計画が決まったら、有効期限をチェックし、必要があれば早めに更新しておきましょう。更新申請は、オンラインでも手軽にできます(できない都道府県もあります)。直前になって慌てることのないように、準備を進めてください。