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海外旅行でパスポートのコピーを用意するメリット

海外旅行で必ず携帯しなければならないパスポートは、コピーを用意しておくと安心です。コピーはコンビニエンスストアでもとることができますし、自宅にプリンターがあれば手間もかかりません。また、電子データでの保存も可能です。
この記事で詳しく解説しますので、パスポートをコピーするメリットを知り、準備を進めましょう。

なお、本記事は2024年7月時点の情報にもとづいて作成されています。最新の情報は、公式サイトなどにてご確認ください。

パスポートのコピーを用意するメリット

パスポートは、海外への渡航者の国籍と身分を証明するものとして、国が発行する書類です。国外滞在中は必携ですが、なぜ原本以外にコピーも用意したほうがよいのでしょうか。

理由は、紛失や盗難に備えるためです。手元にパスポートがなくなってしまっては、身分の証明ができません。しかし、コピーがあれば身分証明の一助となるだけでなく、国によっては、パスポートの代用として認められるケースもあります。
万が一、パスポートの再発行が必要なときも、パスポート番号などの情報がすぐにわかり、スムーズな手続きが可能です。

電子データによる保存もオススメ

コピーというと、紙に複写したものを思い浮かべますが、スキャンした電子データでの保存も可能です。紙のコピーは破れたり汚れてしまうことも考えられますが、電子データならその心配はありません。
ただし、スマートフォンなど機器本体の紛失や盗難に備え、データはクラウド上か、暗号化したUSBメモリに保存することをおすすめします。

パスポートのコピーをとる際のポイント

パスポートには複数のページがあります。コピーをとるポイントを確認しておきましょう。

どのページのコピーをとればよい?

パスポートのコピーは、パスポート番号、氏名が記載された顔写真付きのページをとります。2020年以降は廃止となりましたが、それ以前に発行されたパスポートで、所持人記入欄に書き込みがある場合は、そのページもコピーしておきましょう。

そのほか、ビザを申請している場合は、その番号がわかるページ、出入国スタンプのページも必要に応じてコピーしておくと安心です。

なお、紙にコピーする場合も、データとして保存する場合も、記載されている情報がはっきり読み取れるようにしましょう。紙のコピーは、はっきり読み取れれば、カラーと白黒のどちらでもかまいません。

コピーの保管と管理

コピーとはいえ、国外で自分の身分を証明する手立てとなりうるものです。パスポート本体と同じように、厳重に管理しましょう。

紙にコピーした場合、やってしまいがちなのが、パスポートにはさんでしまうことです。コピーはパスポートとは別の場所に保管・携帯しなければ意味がありません。
ただし、キャリーケースやバッグのポケットなどに入れると、紛失したり破れたりする可能性があります。現金やクレジットカードなどの貴重品と同じように管理しましょう。またホテルの金庫に入れておくのもよいでしょう。

紙での管理が面倒な場合は、先ほどお伝えしたように、電子データでの保存がおすすめです。ハッキングや盗難のリスクに備え、パスワードを設定して保存するなど、セキュリティには気を配りましょう。

パスポートのコピーの活用シーン

次に紹介するように、海外では滞在中にパスポートの提示を求められることがあります。紛失や盗難などで手元にパスポートがない場合は、コピーで対応してみましょう。
ただし、防犯の観点から、コピーでは認められないケースも増えているようです。事前に渡航する国の状況を確認しておきましょう。

ホテルやレンタカーの手続き

ホテルのチェックインや、買い物でクレジットカードを利用する際に、身分証明としてパスポートの提示を求められることがあります。また、レンタカーを借りる手続きにも、国によってはパスポートの提示が必要です。

飲食店などでの年齢確認

レストランやバーでのお酒の注文、店舗でのアルコール購入のほか、カジノなど年齢確認が必要な場面でパスポートの提示を求められたときに使えることもあります。

ただし、アメリカのように、飲酒に関してはパスポート原本を提示しなければ認められない国もあるので注意しましょう。

なお、飲酒可能な年齢は国によって違いがあります。
例えば日本では20歳から飲酒可能ですが、アメリカは21歳からです。20歳の方は、日本ではお酒が飲めても、アメリカでは飲むことも買うこともできません。

緊急時の大使館や領事館での手続き

パスポートが手元にないと、自身の国籍や身分が証明できないことはもちろん、滞在している国からの出国もできないという事態に陥ってしまいます。

その場合、本来であれば新たなパスポートを申請しなければなりませんが、再発行までには1週間~10日ほどの日数がかかります。これでは、旅行日程を過ぎてしまうこともあるでしょう。

そのため、すぐ帰国しなければならない方は「帰国のための渡航書」を発行して、日本へ帰ることになります。
申請には戸籍謄本など国籍を証明できる書類が必要ですが、パスポートのコピーでも対応可能な場合もあります。

クレジットカードや保険証のコピーもあると安心

海外旅行で紛失や盗難のリスクがあるのは、パスポートだけではありません。パスポートのコピーとあわせて、クレジットカードや保険証のコピーもとっておきましょう。

例えば、クレジットカードを紛失して利用を止めたいときに、クレジットカードの表面と裏面のコピーがあれば、コンタクトセンターへの連絡先もすぐにわかりますし、カード番号を伝えることもできます。
スマートフォンやタブレットで写真を撮って保存しておけば、飛行機などのチケットの手配も、カードを取り出すことなくオンライン決済が可能です。

万が一に備え、保険証もコピーして番号がわかるようにしておくと、いざというときの手続きがスムーズにできます。

健康保険証については以下の記事でも解説しています。ぜひご一読ください。

海外旅行で必携となるパスポートは、自身の国籍と身分を国が証明してくれる重要書類です。紛失や盗難のリスクに備え、必ずコピーをとっておきましょう。
なお、コピーは紙でもかまいませんし、スキャンした電子データでもかまいません。自分に合った方法を選択しましょう。