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パスポート用写真にはどんな決まりがあるの?

海外への渡航には、パスポートが必要です。取得していない場合は、都道府県の窓口にパスポート用写真を添えて申請しましょう。
ただ、どんな写真でもよいというわけではありません。間違いなく本人であることを確認するための国際規格があり、その規格に則っている必要があります。
この記事で詳しく解説しますので、これからパスポートの申請をするという方は、参考にしながら準備を進めてください。

なお、本記事は2024年7月時点の情報にもとづいて作成されています。最新の情報は、公式サイトなどにてご確認ください。

パスポート用写真の基本規格

パスポート用写真の定められた規格は、次のようになっています。

必須事項

  • 申請者本人が正面を向き、顔と頭の輪郭や目元がはっきりわかるように撮影されていなければなりません。
  • 写真は申請書の提出日から6カ月以内に撮影されたものでなければなりません。
  • 縁なしで、下記「サイズ」に記載している寸法を満たす必要があります。
  • 帽子を着用することも、認められていません。ただし、宗教上の理由があったり、医療上のやむを得ない事情がある場合は、顔の輪郭がわかる範囲であれば頭部を布などで覆うことも認められています。
  • 背景は、壁の柄が写らないように撮りましょう。わずかな影でも、パスポート用の写真としてはNGとなってしまいますので、光源の位置には注意しましょう。
  • 写真裏面に申請者の氏名を記入する必要があります。
  • 目の周辺については、髪の毛、つけまつげやエクステ等の一部、あるいはそれらの影がかからないようにすることも条件となっています。めがねの影によってNGになる可能性もあります。

サイズ

サイズについても、細かい決まりがあります。具体的には、ふちはなしで、以下の要件を満たすことが求められています。

  • 基本のサイズ:縦45mm、横35mm
  • 顔(頭頂部からあごの先端まで)の長さ:34mm(誤差はプラスマイナス2mmまで)
  • 顔の中心(鼻筋を通るライン)から写真の左右の端までの幅: 17mm(誤差はプラスマイナス2mmまで)
  • 頭頂部からうえの余白:4mm(誤差はプラスマイナス2mmまで)
  • あごの先端から下の余白:7mm(誤差はプラスマイナス2mmまで)
  • 耳の横の余白:2mm以上

パスポート用写真の注意点

パスポート用写真を撮影するときは、基本的な規格を守りながら、以下のような注意も必要です。

服装や髪形の注意点

写真の目的は、本人であると確認することです。顔や頭の輪郭がわからなくなる服・装飾は、避けましょう。

例えば服装の場合、タートルネックやフード付きのパーカーなどを着用すると、顔の輪郭がわかりにくくなることがあります。

髪型は、顔の輪郭がはっきり出るように整えます。前髪や耳元のおくれ毛にも気を配り、目にかからないようにしましょう。カチューシャや幅の広いヘアバンド、ヘアピンやイヤリングといったアクセサリー類、明らかに容姿が変わるウィッグ装着も、外見に影響が出るため不可です。

なお、パスポートの発行を管轄する外務省では、めがねは外して撮影することを推奨しています。めがねを装着して撮影する場合は、目の形に影響しない縁やフレームを選びましょう。
例えば、フレームが小さすぎるめがねの場合、目の様子がわかりにくくなることがあります。
めがねのレンズは、色のついていないもの、反射や影が出ないものにします。レンズが光を反射してしまい、パスポート用写真としては使えなくなることもあるので、ご注意ください。

姿勢や表情の注意点

姿勢は、背筋を伸ばし、まっすぐに正面を向くことが基本です。首をかしげたり、横向きになったりしないように気をつけましょう。また、口角を上げすぎるなど、実際の容姿と比較して確認が取りにくくなる表情は避けます。

パスポート用写真のNG例

次のような写真は、パスポート用写真としては不適当と判断され、撮り直しとなることがあります。

まず、最近は一般的になってきたカラーコンタクトの使用です。パスポート用写真に使うことは認められていません。瞳を大きく見せる効果のあるコンタクトレンズも同様です。

また「赤目」といってフラッシュ撮影でたまたま瞳が赤く光ったり、瞳にライトが写り込んだりすることもありますが、このような写真もNGになるので注意しましょう。

そのほか、顔のパーツや肌の色を加工した画像、左右が反転されている画像、プリントされた写真に傷やにじみのあるもの、画質や品質に問題がある写真も、パスポート用としては認められません。

パスポート写真の提出方法

新規のパスポート申請には、プリント(現像)した写真を提出します。一部の地域、およびパスポート更新の場合は、オンラインでアップロードすることもできます。

プリントする場合

写真館やスタジオ、商業施設や駅に設置されている証明写真機で撮影・印刷することができます。コンビニエンスストアでも証明写真のプリントは可能ですが、パスポート申請に使用しても問題ないかどうかは事前にセルフチェックしておくと安心です。

オンライン申請の場合

パスポートの更新はオンライン申請が可能です。新規でも、一部の地域ではオンライン申請が始まっています。

オンライン申請が可能な場合は、マイナポータルアプリをスマートフォンにインストールすれば、申請時にアプリからカメラを起動して撮影し、提出することが可能です。
あらかじめ撮影した顔写真のデータをアップロードすることもでき、ファイル形式はjpg、容量は600KB以内である必要があります。

国外でオンライン申請をする場合は、ファイル形式はjpg、jpeg、bmp、png、容量は20KBから2MBです。

パスポートは、海外に渡航する人の国籍や身分を証明する重要な書類です。そのためパスポート用写真には、厳密な規格が定められています。規格から外れた写真は受理されず、撮り直さなければなりません。事前に必要事項を確認して撮影に臨み、スムーズにパスポート発給の手続きを進めましょう。