タイ旅行の費用相場はいくら?安い時期は?3泊4日、2泊3日など日数別に解説
微笑みの国、タイ。首都バンコクのナイトマーケットや寺院巡り、本場のタイ料理に加え、プーケットやチェンマイなど地方都市での観光も人気です。日本からは直行便を利用すれば、約6~7時間で到着します。
この記事では、タイ旅行にかかる費用や現地の物価の目安を、旅行日数ごとに詳しく解説します。
- ※本記事では1バーツ=4円(2025年6月1日時点)で換算しています
- ※価格は税込表記です
目次
【旅行日数別】タイ旅行に必要な費用はいくら?
タイ旅行にかかる費用は、旅の期間だけでなく、出発時期や旅の目的によっても大きく変わります。
たとえば、航空券やホテルの料金はシーズンごとの価格差があり、現地での過ごし方次第で出費を抑えることも可能です。バンコクでの観光を中心に動くのか、リゾートでのんびり過ごすのか、屋台グルメやマッサージをたっぷり楽しみたいのか、旅の目的をはっきりさせることで、旅の予算もぐっと立てやすくなります。
まずは、少ない日数で行ける2泊3日と、ゆったりと過ごす3泊4日の2パターンでシミュレーション。以下に、滞在日数別の費用の目安と内訳をまとめました。
タイ旅行は、2泊3日の場合、1人あたり約130,000円〜と海外旅行としては比較的リーズナブル。3泊4日でも1人あたり140,000~170,000円程度が目安です。
上記の合計金額を細かく分けた内訳は以下を参考にしてください。
※1:航空券代は燃油サーチャージや税金込み
※2:航空券代は東京発着、3カ月後の平日出発を想定
※3:一般的なホテルを想定、宿泊費は2人で利用する場合で1人分を試算
※4:スポットによって大きく異なる
費用を大きく占めるのは航空券。時期や購入するタイミングによっても異なりますが、乾季にあたる11~2月はベストシーズンといわれており、料金も高くなる傾向にあります。また、年末年始やGW、夏休みも同様です。
次に影響するのは宿泊費。おしゃれなレストランが並ぶバンコクのリバーサイドエリアや、プライベート感のあるリゾートホテルが点在するプーケットなどは人気がありますが、宿泊費も高額になる傾向にあるので、複数の候補を比較・検討しましょう。
2泊3日の予算
2泊3日のタイ旅行は、短い日数ながらも海外気分をしっかり味わえるプランとして人気です。首都バンコクを拠点に、寺院巡りやナイトマーケット、スパ体験やローカルグルメなど、効率よく“タイらしさ”を満喫できます。週末+1日の休みで行けるため、忙しい方の気分転換にもぴったりです。
ただし、バンコク市内の観光に絞っても見どころが多いので、さらにアユタヤやプーケットなど他都市への移動を検討する場合、2泊3日ではやや慌ただしい印象も。ゆったりとしたリゾート滞在や地方都市の観光も取り入れたい方は、次に紹介する3泊4日以上のプランを検討してみるのもおすすめです。
※1:航空券代は燃油サーチャージや税金込み
※2:航空券代は東京発着、3カ月後の平日出発を想定
※3:一般的なホテルを想定、宿泊費は2人で利用する場合で1人分を試算
※4:スポットによって大きく異なる
2泊3日のタイ旅行にかかる費用は、1人あたり130,000円前後が目安です。
最も大きな割合を占めるのは航空券代で、直行便を利用する場合は90,000〜110,000円程度が相場です。宿泊費は1泊あたり5,000〜10,000円を想定。たとえば、タイの定番スポット「ワット・フアランポーン」の最寄り駅「サムヤーン駅」から徒歩6分にあるホテルなら、大きなベッドやサウナも付いて1泊約5,500円。
時期によってはもっとリーズナブルなホテルも見つけられますが、中には清潔感が劣る場合もあるため、海外旅行に慣れていない方は一定のクオリティが担保されたホテルブランドを選ぶと安心です。
3泊4日の予算
3泊4日のタイ旅行は、2泊3日では少し物足りないという方におすすめのバランスの良い日程です。バンコク市内の観光に加えて、アユタヤなど近郊の遺跡やマーケットに足をのばしたり、リバークルーズやスパなどをゆったり楽しんだりする余裕も出てきます。
費用の目安は140,000〜170,000円前後。滞在が少し長くなる分、現地での交通費や食費、観光費用などもやや上乗せされますが、自由度の高い旅が叶います。
コンパクトながらも充実感を得られるスケジュールなので、初めてのタイ旅行や、観光とリラックスを両立させたい方にぴったりのプランです。
※1:航空券代は燃油サーチャージや税金込み
※2:航空券代は東京発着、3カ月後の平日出発を想定
※3:一般的なホテルを想定、宿泊費は2人で利用する場合で1人分を試算
※4:スポットによって大きく異なる
なお、バンコクだけでなく、チェンマイやプーケット、サムイ島、ホアヒンなど地方のリゾートや自然豊かなエリアも訪れたい場合は、1週間ほどの滞在期間があるとゆとりを持って旅程を組むことができます。
都市間の移動に時間がかかることも多いため、複数都市をめぐる場合は余裕あるスケジューリングがおすすめです。
タイ旅行の費用の内訳は?
ここからは、タイ旅行に必要な費用を項目ごとにご紹介します。旅先で慌てないよう、あらかじめ目安を確認しておきましょう。
航空券代
タイ旅行では、航空券代が全体の費用の中でも大きなウエイトを占めます。JALのエコノミークラスを利用した場合、往復で約96,000~110,000円が相場とされていますが、渡航や予約の時期によって前後します。
ハイシーズンは料金が高騰しやすいため、オフシーズン(雨季)といわれている7~10月を選んだり、なるべく早めの予約や、セール時期をうまく活用したりするのがポイント。
コストを抑えたい方には、JALグループのLCC「ZIPAIR(ジップエア)」という選択肢もあります。時期によっては往復50,000~60,000円で行けることもあり、節約派には特に人気です。
ホテル代
タイでは、主にホテルの立地によって宿泊費に大きな幅があります。バンコク市内のエコノミーホテルであれば、1泊5,000〜10,000円前後で泊まれる施設も多く、駅近で清潔感のあるビジネスホテルやゲストハウスも選べます。家族旅行など、観光やグルメをメインに、コストを抑えて動きたい方にはぴったりです。
一方で、ラグジュアリーホテルになると1泊15,000〜30,000円前後が目安。高層階から夜景が楽しめるバンコク中心部や、プーケット、サムイ島といったリゾート地に多く、スパやプール、ルーフトップバーなど、設備やサービスの質が高いのが魅力。新婚旅行のハネムーンやご褒美旅にもおすすめです。
交通費
タイ旅行では、バンコク市内の移動手段としてBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)が便利です。主要な観光スポットやショッピングモールへのアクセスが良く、料金は片道約17〜72バーツ(約68〜288円)程度。渋滞を避けたいときにも重宝します。
その他にも、路線バス、タクシー、観光客に人気のトゥクトゥクも日常的につかえる移動手段です。
都市部では配車アプリのGrab(グラブ)も普及しており、料金が明確で外国語でのコミュニケーションも最低限で済むため、初めての旅行者にもおすすめです。
また、アユタヤやダムヌン・サドゥアック水上マーケットなど郊外に足をのばす場合は、車のチャーターをつかうのが一般的。料金は半日で2,500バーツ〜(約10,000円〜)が目安となります。人数が多い場合や効率よく観光したいときに便利です。
タイの交通手段の目安
費用相場 | こんな人におすすめ | |
---|---|---|
BTS/MRT(電車) | 17〜72バーツ(約68〜288円)/1回 |
|
タクシー | 初乗り35バーツ〜(約140円〜) |
|
トゥクトゥク | 50〜200バーツ(約200~800円)(※) |
|
※距離・交渉による
通信費
スマートフォンの通信環境をどう整えるかも事前に決めておきたいポイントです。最近では、SIMの差し替え不要のeSIMが主流になりつつあり、現地到着後すぐに接続できる点が便利です。
一方、スマホがeSIM非対応の場合やグループで複数台を接続したい場合は、Wi-Fiルーターのレンタルも選択肢に。日本国内で受け取って出発できるプランが多く、1日あたり1,000円程度が目安です。
食費
費用を多くかけなくても、さまざまな食が楽しめるのはタイならではの嬉しいポイント。特にバンコクやチェンマイなどの都市部では、屋台やフードコート、ローカル食堂から高級レストランまで食事のバリエーションが豊富です。
たとえば、屋台での一食は約30〜70バーツ(約120〜280円)程度。パッタイやガパオライス、トムヤムクンなどの定番メニューも手頃な価格で味わえます。エアコン付きのカジュアルレストランでは150〜300バーツ(約600〜1,200円)、観光客向けのおしゃれなカフェやホテルのレストランになると、250~800バーツ前後(約1,000〜3,200円)になることもあります。
以下は、タイ旅行にかかる食費の目安を表でまとめたものです。
タイ旅行にかかる食費の目安
相場 | 日本円換算 | |
---|---|---|
屋台 | 30~70バーツ | 約120~280円 |
カジュアルレストラン | 150~300バーツ | 約600~1,200円 |
観光客向けレストラン | 250~800バーツ | 約1,000~3,200円 |
1日3食を屋台やローカル食堂で済ませれば、1日1,500円程度に収めることも十分可能。少し贅沢をしても3,000〜4,000円ほどあれば充実した食体験ができるのがタイ旅行の魅力です。
観光費
観光費は、訪れる施設や参加するアクティビティによって異なりますが、1日あたりの予算としては、100〜2,500バーツ(約400〜10,000円)を目安にすると良いでしょう。寺院を訪れる際は、肩や膝を隠す服装を心がけるなど、マナーにも注意が必要です。
なお今後、タイ政府は空路で来国した外国人観光客に対して300バーツ程度(約1,200円)の観光税を導入する予定との報道もあるため、最新の情報を確認しておきましょう。
以下に主要な観光地の費用をまとめました。
タイの主要観光地の費用一覧
スポット名 | 入場料(目安) |
---|---|
ワット・アルン(寺院) | 200バーツ(約800円) |
ワット・ポー(寺院) | 300バーツ(約1,200円) |
ワット・パークナム(寺院) | 無料 |
マハナコーン・スカイウォーク(展望台) | 大人1,000バーツ(約4,000円)、3~12歳500バーツ(約2,000円)、60歳以上500バーツ(約2,000円) |
ワット・プラ・ケオ(寺院) | 500バーツ(約2,000円) |
ジムトンプソンの家(博物館) | 大人200バーツ(約800円)、22歳以下100バーツ(約400円)、10歳以下無料 |
ワット・ラチャブラナ(寺院) | 80バーツ(約350円) |
ワット・プラシーサンペット(寺院) | 50バーツ(約200円) |
ワット・チャイワッタナラーム(寺院) | 50バーツ(約200円) |
アンダマンダ・プーケット(ウォーターパーク) | 1日券:身長122cm以上 1,500バーツ(約6,000円)、身長91cm~121cm 1,000バーツ(約4,000円)、身長90cm未満は無料 |
ツリー・トップス・エレファント・リザーブ(ゾウの保護施設) | 大人2,900バーツ(約11,600円)、4~11歳1,500バーツ(約6,000円) |
海外旅行保険
タイ旅行に限らず、海外旅行では、医療費の自己負担や盗難・トラブル時の対応を考えると、海外旅行保険への加入は安心材料のひとつ。加入方法や補償内容によって異なりますが、相場としては3泊4日で1,000円前後が目安です。
ただし、クレジットカードがあると、カードに付帯している海外旅行保険を活用できるケースもあります。カードの種類によって、傷害治療費用、携行品損害、賠償責任などをカバーしてくれるので、別途保険を手配する手間がかからないのも大きなメリット。
JALカードをお持ちの方は、カードの種類に応じて旅行保険が付帯されています。傷害死亡、疾病治療費用、携行品損害などがカバーされており、旅行回数や利用する航空会社にかかわらず適用される点も魅力です。
出発前に、ご自身のカードにどのような補償がついているかをチェックしておくと安心です。旅先での“もしも”に備えた準備も、快適な旅をサポートしてくれます。
旅費を安く抑える方法は?
タイは比較的リーズナブルに楽しめる国とはいえ、ちょっとした工夫で旅費をさらに節約することができます。以下で、旅費を安く抑えるコツをご紹介します。
時期を選ぶ
旅費を抑える上で、旅行時期の選び方は非常に重要です。GWや夏休み、年末年始などのハイシーズンは、航空券もホテルも高騰しがちです。
対して、タイの雨季は観光客が減少するため、同じホテルでも25~30%程度安くなることも。スコールはありますが、一日中降ることは少ないので、屋内施設を中心にスケジュールを組めば十分楽しめます。
ホテルを選ぶ
宿泊費も節約のカギ。観光重視なら、1泊5,000〜10,000円程度のスタンダードホテルを選べばコスパ良く滞在できます。
立地が良く、設備の整ったホテルでも、オフシーズンであれば15,000円前後と比較的安く泊まれることも。一方、旅の満足度を重視したい方は、2人以上で1部屋をシェアしてラグジュアリーホテルに泊まると、意外と割安になる場合もあります。
飛行機を選ぶ
航空券代は旅費の中で最も大きな部分を占めます。
費用を抑えるには、航空会社のセールや早割などのキャンペーンを活用したり、出発日を土曜~日曜日など週末に、帰国を平日にずらしたりすると安くなる傾向があります。
スマホの通信のデータ容量を小さくする
通信費を抑えるなら、スマホのデータプランを最小限にするのも一手。バンコクや主要都市では公共フリーWi-Fi「Free Public WiFi(※)」が整備されており、ホテルやカフェ、ショッピングモールでも利用できます。
eSIMやSIMカードをつかう場合も、小容量プランで十分なケースも。通信に関しては、データ容量を抑えることが節約のコツです。
※事前に登録が必要
食事をスーパーで購入する
タイは外食が安いとはいえ、毎回レストランに入ると出費はかさみます。スーパーやコンビニで購入できる軽食やお惣菜を活用すれば、食費はぐっと抑えられます。
屋台ももちろん安くておいしいのですが、衛生面が気になる方はパッケージされたものやチェーン店の惣菜が安心。朝食や軽いランチをコンビニで済ませて、夜に外食を楽しむなど、メリハリのある食事スタイルがおすすめです。
タイ旅行で現金はいくら必要?
タイでは、クレジットカードがつかえる場所も増えているものの、現金が必要になる場面も多くあります。屋台やナイトマーケット、ローカル食堂など現金のみ対応の場所も多いため、1日あたり1,000〜2,000バーツ(約4,000〜8,000円)程度を目安に現金を用意しておくと安心です。
一方で、ショッピングモールやホテル、チェーン系レストランなどでは、クレジットカードや電子マネーが利用可能。高額な支払いはカードにまとめることで、両替の手間や盗難リスクを減らすこともできます。
また、ホテルのポーターやルームクリーニングへのチップ(サービス料が含まれていない場合)として、20〜50バーツ程度(約80~200円)の小額紙幣もあると便利です。ATM引き出しや両替時には、細かい紙幣を多めにもらうことを意識しておきましょう。
JALカードで快適なタイの旅へ!
タイ旅行では、現金が必要な場面もありますが、クレジットカードがつかえる場所も多く、無理に多額の現金を持ち歩く必要はありません。特に、ホテルの予約や現地でのショッピング、レストランでの支払いはカードの方がスマートかつ安全でしょう。
また、現金の両替には手数料がかかることがあるため、海外旅行保険やサポートが付帯したクレジットカードを持っておくと安心。
JALカードなら、旅行時のトラブルにも対応できる補償が充実している上、マイルもたまるので、次の旅にもつながります。旅の準備として、JALカードの活用もぜひ検討してみてください。