アメリカのチップの相場とは? 日本人は払い過ぎって本当?
アメリカはチップ社会です。しかし、日本にはチップの習慣がありません。アメリカへ旅行に行く方の中には、チップの習慣に不安を感じている方もいることでしょう。
そこでこの記事では、チップの相場や渡し方について取り上げていきます。日本人は払い過ぎともいわれるチップについて相場を知り、不安なくアメリカへ出発しましょう。
なお、本記事は2024年7月時点の情報にもとづいて作成されています。最新の情報は、公式サイトなどにてご確認ください。
チップが必要とされるサービス
アメリカで一般的にチップが必要とされるサービスを確認しておきましょう。
一つはホテルです。もちろん宿泊料金は支払っていますが、荷物の運搬、タクシーやレストランの手配、部屋の掃除などのサービスに対しては、都度チップを支払います。
レストランやタクシー、エステ、バレーパーキング(バレットパーキング、車の鍵を預けて駐車してもらうサービス)などのサービスも、チップが必要と考えておくとよいでしょう。
アメリカのチップの相場
チップはいくら渡せばよいのかも悩ましいところです。特に決まりはありませんが、一般的な相場をお伝えします。
荷物の運搬
ホテルで荷物を運んでもらった場合の相場は、1個につき1~2ドルです。
荷物が大きかったり重たかったりする場合は、少し上乗せするとよいでしょう。
部屋の清掃
宿泊した部屋の掃除に対しては、1回当たり1~2ドルが相場です。
滞在中は毎日部屋を掃除してくれるので、部屋を出る前にチップを置いておくとよいでしょう。
コンシェルジュの利用
ホテルのコンシェルジュにタクシーを手配してもらったり、レストランの予約をしてもらったりなど、個人的な用事を依頼した場合も、1~2ドルが目安となりますが、5ドル以上のケースもあるようです。
そのほかのサービス利用
レストラン、タクシー、エステでは、料金の15~20%が相場です。
タクシーで荷物をトランクに入れてもらうなど運転以外のサービスを受けたときは、少しプラスするとよいでしょう。
バレーパーキングの利用
バレーパーキング(バレットパーキング)を利用した場合の相場は、2~5ドルほどとなっています。
チップが不要なケース
アメリカでは、サービスに対して基本的にチップを渡しますが、必要のないケースもあります。
例えば、担当者がつかないセルフサービスのカフェやフードコートを利用した場合です。
またレストランの利用でも、請求金額にチップ(サービス料)が含まれているのであれば、チップを渡す必要はありません。
日本人旅行者はチップを払い過ぎ?
日本人は、チップになじみがありません。そのため、つい払い過ぎてしまうことが多いといわれることがあります。
ただ、チップを必要以上に払うことは、好ましいことではありません。相場を把握し、適切な金額を渡すようにしましょう。もちろん、払い忘れには注意が必要です。
チップを巡るエチケットとマナー
アメリカでのチップの支払いには、基本的に紙幣かクレジットカードを用います。両替の際、1ドル紙幣を多めに用意しておくとよいかもしれません。
渡すタイミングはサービスを受けた後です。紙幣で支払う場合は、担当者に直接手渡ししましょう。レストランでは、退席する際にテーブルに置いてもかまいません。
ホテルの部屋清掃に関しては、直接渡すことができないので、部屋を出る前に枕元やサイドテーブルに置いてください。
クレジットカードでチップを払う流れ
レストランでの食事など、クレジットカードで支払いをするときに、チップも含めることができます。手順は、次のとおりです。
ウェイターにカード払いであることを告げ、伝票を持ってきてもらうようお願いします。伝票が手元にきたら「Amount」と書かれた請求金額の欄を確認しましょう。
このとき、金額に「Service Charge」と書かれたサービス料が含まれているか否かも、忘れずにチェックしてください。サービス料が含まれている場合は、チップは必要ありません。
サービス料が含まれていない場合は、「Tip」もしくは「Gratuity」という欄に、チップの金額を計算して記入します。
なお、出力された伝票に15%、18%、20%など割合に応じたチップの金額が印字されていることもあるので、参考にするとよいでしょう。その後、クレジットカードで決済をし、控えを受け取って完了です。
決済端末でチップの額を選択するケースもあります。その場合は、端末の表示を確認しながら操作しましょう。
アメリカでは、ホテル、飲食店、タクシーなどを利用する際にチップを渡します。それぞれに相場があるので、事前に把握しておいて払い忘れがないように心がけましょう。
なお、レストランなどでは、クレジットカードの支払いにチップを含めることもできます。日本との文化の違いを理解し、アメリカの旅行を楽しんでください。