2023.01/2023.02
JALカード特約店
ここへ行きたい
兵庫県豊岡市
城崎温泉 西村屋本館

登録有形文化財の数寄屋建築に泊まる
老舗の放つ圧倒的な存在感。凛とした佇まいに、すっと背筋が伸びる。長きにわたって愛され続ける日本旅館とはこういうものかと、玄関を入った途端に理解できる。創業約160年の「城崎温泉 西村屋本館」は、そんな宿だ。
まず、その建物が素晴らしい。木と池と石を、計算し尽くされたバランスで配置した日本庭園を取り囲むように、昭和初期に建てられた本館が建っている。増改築を繰り返して4号館まで増えた館内には、純和風の客室が32室。建具や欄間の細かな意匠にも、当時の宮大工の魂が見て取れる。
そして、なにより4号館の奥にある「平田館」の美しさには眼を見張る。巨匠・平田雅哉氏によって昭和35年に建てられたこの別棟は、国の登録有形文化財の名建築。日本庭園を底辺にして4段構造になった立体的な回廊式の建物は、数寄屋建築のセオリーからは外れるのだが、これぞ鬼才の真骨頂なのだ。同じ庭でも、高さや角度が変わることで、部屋ごとに違った風情を感じられる。
文化財に泊まる贅沢な旅。数寄屋建築の巨匠の美意識に包まれて、静かに庭を眺めて過ごしたい。
兵庫県豊岡市 城崎温泉 西村屋本館
Tel:0796-32-4895
兵庫県豊岡市城崎町湯島469
- 料金
- 41,800円~
(1泊1室2名利用時の1名料金 夕・朝食付き 税・サービス料込み)
チェックイン 15:00
チェックアウト 11:00
JR城崎温泉駅から徒歩約15分(無料送迎バスあり)
石川県金沢市
料理旅館 金沢茶屋

石川のブランド蟹を洗練の和空間で味わう
冬の北陸といえばズワイガニだ。11月から3月の漁期にだけ食べられる“日本海の宝石”。水揚げされる場所によってブランド化されており、石川県産の呼び名は加能(かのう)ガニ。この味がまた極上だ。甲羅の大きさが9cm以上の雄で、身入りのよい個体だけが名乗ることを許される特別な蟹を、これまた極上のサービスで提供してくれる宿がある。「料理旅館 金沢茶屋」は、“プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選”でたびたび1位に選ばれている和倉温泉の名旅館・加賀屋の直営。そのDNAを踏襲した、こちらの思いの一歩先を読むさり気ないサービスが心地よい。凛とした設えのロビーから見える日本庭園、着物姿の仲居さん、九谷焼や輪島塗の調度品など、トータルで醸し出される和の風情にはうっとりさせられる。
冬の名物はもちろん加能ガニだ。「鮮度の高さは刺身を見てもらえば一目瞭然」と料理長がいうとおり、氷水にさらした身が、ふわっと咲いた花のように美しく広がっている。少しでも鮮度が落ちれば、こうはいかない。炭火で火を入れた焼き蟹も、香り高く舌が震える。チェックアウト時には、来年の予約を入れたくなる、そんな特別な味だ。
石川県金沢市 料理旅館 金沢茶屋
Tel:0120-378-223
石川県金沢市本町2-17-21
- 料金
- 33,200円~
(1泊1室2名利用時の1名料金 夕・朝食付き 税・サービス料込み)
※一般客室をご利用の場合。別館特別室をご利用、および蟹会席をご注文の際は別料金となります。
チェックイン 15:00
チェックアウト 10:00
JR金沢駅兼六園口から徒歩約3分